大相撲初場所で自己最多の13勝を挙げ、大関昇進を確実とした琴ノ若が千秋楽から一夜明けた29日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で記者会見に臨んだ。優勝決定戦で照ノ富士に屈し、悔し涙を流したが、「持っている力は出し切れた。上を目指す中でいい経験ができた」と振り返った。
新関脇だった昨年の秋場所で9勝、九州場所は11勝と、着実に力を付けてきた。重圧や緊張はなかったようで、「どの一番も同じ気持ちだった。星数は気にしなかった」と平常心を強調した。
31日の昇進伝達式での口上はこれから考えるとし、「緊張感を持って述べたい」。母方の祖父は元横綱琴桜で、千秋楽の後は仏壇の前で手を合わせたという。同じ最高位への期待を背負い、「積み上げてきた土台を強固にしないといけない」と決意を述べた。

















