女性レーサー「Juju」こと野田樹潤が注目を集めている。3月に開幕する自動車の全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)にTGMグランプリから参戦する野田は今月2日、18歳になったばかり。SFでは2020、21年にタチアナ・カルデロン(コロンビア)がシリーズ史上初の女性ドライバーとして走ったが、日本人女性の参戦は初。史上最年少での挑戦となる。父は元F1ドライバーの英樹さん(54)。娘もF1のシートを将来的な目標に掲げている。
SFは外国人を含めてF1ドライバーの卵も参戦する国内トップカテゴリー。樹潤は「すごく大きなチャレンジ。1年目で結果を残せるような簡単な世界ではない。学ぶことがたくさんあるが、それだけ伸びしろがあると思う」と言う。
20年以降、主に欧州のレースで頭角を現した。昨年12月に三重・鈴鹿サーキットで行われたSFの合同テストにルーキー枠で参加し、決勝に出場できる水準の走りを披露した。3日間の走行で大きなミスはなく、関係者の評価を一気に高めた。
幼少期から英才教育を施してきた英樹さんは「純粋にドライバーとしての力がある。自分の18歳の時と比べたら、本当に先を行っている」とまな娘の成長を高く評価。「親子で目標に向けて頑張る」と応援する思いは熱い。
日本人女性ドライバーの今後を占う活躍が期待される樹潤は「今までとやることは変わらない。与えられた環境の中で自分のベストを尽くす」。十代とは思えないほど肝が据わっている。

















