苫小牧市のサッカークラブ「FCフォルテ」が昨年5月から10月まで行われたシニアサッカーリーグ道南ブロックのシニア40の部で優勝し、今年7月の全道大会出場を決めた。結束を固めて手にした全道切符。チームの砂盛愼は「正直、上位に食い込むことは難しいと思っていたが、みんなが一つにまとまることができて、最高の結果を出すことができた」と振り返りながら、夏の大会に向けて意気込んでいる。
学生の頃からサッカーに親しんでいた仲間たちが集ったチーム。2018年に発足した。30人ほどが名を連ね苫小牧在住者が中心だが、札幌市内から通うメンバーも所属する。守備的なサッカーを展開し、守り抜いて少ないチャンスを得点につなげるスタイル。夏場は市内のサッカー場で練習し、冬は市内小学校の体育館などで汗を流している。
昨年の道南ブロック、シニア40には9チームが出場した。上位2チームに与えられる全道大会への切符を懸けて熱戦を繰り広げた。FCフォルテは初戦、強豪の室蘭シニア40と激突。持ち前の守りの堅さを見せ、1―0で接戦を制した。
シーズンのさなか、試合中にチームメートが心肺停止となるなど、大きなアクシデントにも見舞われたが、「仲間のために勝利を」とより結束を強め、リーグ最少の3失点、6勝2分けで3度目のブロックリーグ制覇を成し遂げた。
好成績を挙げた大会を振り返り、砂盛は「以前はパスを意識し過ぎて決定打につながらなかった。昨年の大会は早い展開で前にボールを運び、前線で試合を展開するようにしたことが良い結果を生んだ」と分析する。
これまで全道大会は予選の壁に阻まれているFCフォルテ。砂盛は「年齢が重なっていくので、毎年が勝負。予選を突破してベスト4を目指したい」と力を込めた。

















