ヒグマ「指定管理鳥獣」に ツキノワグマも、環境省対策方針

ヒグマ「指定管理鳥獣」に ツキノワグマも、環境省対策方針

 環境省は8日、クマによる人身被害が多発していることを受け、ツキノワグマと北海道だけに生息するヒグマの2種を、国の交付金を用いて捕獲できる「指定管理鳥獣」に指定する方針を決めた。関連省令の改正に向けた意見公募などを経て4月中の指定を目指す。指定管理鳥獣には現在、ニホンジカとイノシシが指定されており、追加は初めて。

 同省検討会が同日、ツキノワグマとヒグマの指定を求める対策方針をまとめた。これを受け、伊藤信太郎環境相は記者団に「安心して暮らすためには早急な対策が必要」と述べた。

 対策方針では、クマの生息地域が拡大傾向にあり、個体数がさらに増加する可能性があると分析。「人の生活圏での人身被害が増加する恐れがある」との見解を示した。

 一方、四国地方に生息するクマは推定20頭とわずかで、絶滅の恐れが極めて高いことを踏まえ、対象から除外すべきだとした。九州地方では2012年に絶滅と判断されている。

 クマは繁殖力が低く、個体数も数万頭程度とみられ、ニホンジカ(推定222万頭)やイノシシ(推定72万頭)と比べて少ない。このため対策方針では、過度な捕獲が行われないよう被害抑制と保護のバランスの取れた支援が必要だとも指摘した。

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