5歳児が認知症学ぶ キッズサポーター養成講座 幼稚舎あいか 未就学児向けは市内初

5歳児が認知症学ぶ キッズサポーター養成講座 幼稚舎あいか 未就学児向けは市内初
楽しみながら認知症について学ぶ園児たち

 苫小牧市柳町の認定こども園幼稚舎あいかで8日、年長の園児を対象とした「認知症キッズサポーター養成講座」が行われた。未就学児を対象とした養成講座は市内初で、市明野地域包括センターの職員が講師を務めた。園児約30人が受講し、クイズや体操を交えながら、大切な記憶も思い出せなくなる認知症という病気があることを学習。困っている人に、優しい気持ちで接することの大切さを確認した。

 講座では、認知症になって料理やごみ出しといった日常の作業ができなくなり困っている高齢のライオンを、近所の子どもたちが手助けするストーリーの絵本を読み聞かせた。

 症状や接し方を子どもたちに伝えた上、脳を活性化させるための間違い探しや体操などの活動を紹介。「道で困っているお年寄りを見たら、周りの大人に知らせる」ことなどを確認する〇×クイズも行った。

 最後に「今日からあなたも認知症キッズサポーターです」と記された修了書と缶バッジが贈られると子どもたちは大喜び。平澤つばきさん(6)は「間違い探しが楽しかった。困っているお年寄りがいたら、優しくしてあげたい」と述べた。

     ◇

 認知症サポーターは認知症への正しい理解を深め、当事者や家族を地域で見守り、支える応援者。市内でも養成が進み、1月末時点で3万2942人を数える。このうちキッズサポーターは半数の1万6185人。基本的には小学5年生以上だが同センターは高齢化の進展を見据え、より低年齢の子どもへの啓発に力を入れている。昨年8月には幼稚舎あいかが運営する放課後児童クラブ(学童保育)で、4年生以下を対象に低学年向け養成講座を初めて実施した。

 さらに小学校入学前にも認知症の存在を知ってもらう機会を―と、5歳児用の講座も独自に考案。同センターの鎌田孝昭さんは「発達に合わせ段階的に認知症について学び、考える機会を持つことで認知症に限らず、困っている人を手助けできる気持ちを育てられるのでは」と期待している。

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