苫小牧工業高校(諸橋宏明校長)は9日、1年生約230人を対象に「働くことについて考える授業」を行った。「北海道過労死を考える家族の会」の世話人代表で看護師の村山百合子さん(67)が、うつ病を発症し自死した長男の譲さん(当時36)の悲劇を語り、「働き方を他人事ではなく自分事として考えて」と呼び掛けた。
厚生労働省の委託事業で、将来社会に出る生徒に、労働問題への理解と自分を守るための知識を身に付けてもらうため実施した。
村山さんは、釧路赤十字病院の新人看護師だった譲さんが死に至った経緯や譲さんの尊厳と名誉回復のため労災認定を求めて行政と10年間闘ったことを説明。最高裁でも認められず、現在、職場のパワハラが原因だとして同病院に安全配慮義務違反で損害賠償を求めている。村山さんは「命より大切な仕事はない」と力を込め、「仕事に疲れたら休む、辞めるという選択も重要」と語った。
このほか、北海道みらい法律事務所の増川拓弁護士(47)も「一人で抱え込まない。自分が悪いと思い込むのは危険」と伝えた。
真剣に耳を傾けていた本間玲士さん(16)は「就職前に話が聞けてよかった。パワハラがあったらSOSを出したい」と話した。
















