エガオ解体 26年度以降 市、苫小牧駅周辺ビジョン基本構想案 25年度、民間事業者と基本計画作成へ

エガオ解体 26年度以降 市、苫小牧駅周辺ビジョン基本構想案 25年度、民間事業者と基本計画作成へ
基本構想案で示された建造物の配置予定図(市提供)。JR苫小牧駅(中央上)南側にホテルや子育て支援施設、広場、立体駐車場などを設置

 苫小牧市が策定作業を進めていた、苫小牧駅周辺ビジョンに基づく基本構想案がまとまった。JR苫小牧駅南口で廃虚化が進む旧商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」の解体について、費用を15億円と試算した上、2026年度以降を目指すとした。同ビジョンでは24年度にも解体着手の目標を掲げたが、地権者と交渉が続けられている現状。市は再開発の民間事業者を決めた上、意見を聞きながら駅前再開発を進める。

 構想案では、24年度にエガオの内部調査や再開発を担う民間事業者を公募し、駅前広場の都市計画の変更などを進めていく方針を盛り込んだ。

 25年度に民間事業者と駅前再整備に関する基本計画を作成。国に補助金を申請し、26年度以降に建物の解体や事業推進を想定している。市は24年度一般会計予算案に、関連事業費約7000万円を計上した。

 22年度に策定した同ビジョンに基づき、駅前再整備想定区域として、苫小牧駅南口からエガオや旧駅前バスターミナル周辺約3・3ヘクタールを設定した。

 現在の駅前広場とエガオの部分では、科学センター機能のサイエンスパークや子育て支援施設、商業スペースを備えた建物とし、南側には駅前広場や公園、ホテルや市まちなか交流センター・ココトマの機能を持つ建物を配置する構想。東側には、バスレーンや立体駐車場、オフィスなどを検討している。

 建物の解体費は現時点で、エガオが約15億円、旧駅前バスターミナルが約10億円と試算しており、市は公費解体も含めて方向性を検討している。

 エガオビルは、14年に運営会社が経営破綻して空きビルとなり、15年に市は土地と建物の権利を集約し、跡地利用を計画する民間事業者へ、ビル解体を条件に無償譲渡する方針を決定。29法人・個人の地権者と交渉を始めたが、大東開発の理解が得られず問題が長期化。19年には同社が市に賃料相当分の損害賠償を求める民事訴訟に発展し、市の敗訴が確定している。

 一方、中心部の再開発に向けて、14日に市はJR北海道と同ビジョンの基本的な考え方で、今月中にも合意する見通しを明らかにした。16年3月に閉店した駅直結の旧商業施設「苫小牧エスタ」周辺の方向性について協議を進める予定で、市未来創造戦略室は「今後の取り組みを進めるために一定の時間を要するが、可能な限り早く関係者の合意形成や計画の策定を進めたい」としている。

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