道は15日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初(知事選のため6月補正含む)に比べ4・1%(1302億円)減少したものの3兆215億円となり、4年連続で3兆円の大台を超えた。新型コロナウイルス関連交付金の減少(1306億円)が、予算総額を押し下げた格好。鈴木道政2期目の折り返しへ向かう予算で、「コロナ禍後初めての通年予算編成」となった。21日に開会する第1回定例道議会に提案する。
新年度予算案と一体的に執行される23年度補正分(2037億円)を加えると一般会計は3兆2252億円となり、23年度当初(3兆3435億円)に比べ3・5%減。特別会計の総額は1・7%増の1兆472億円となった。
一般会計の歳入面では、定額減税による個人道民税の減収などで、道税は0・9%(57億円)減の6456億円を見込む。地方交付税も0・6%(40億円)減の6340億円と減収見込み。一方、道債は4・1%増の5275億円を発行。歳入総額に占める道債依存度は23年度当初から1・4ポイント上昇し17・5%となる。
歳出面では、人件費が4・0%増の5555億円となったほか、道債償還費も3・6%増の6752億円に膨らんだ。24年度も引き続き厳しい予算編成となった。
また、今回の予算編成も収支不足が発生し、その額も令和以降(19年度~)で最大の490億円に。財政健全化対策である「行財政運営方針」に基づく歳出削減などで130億円まで縮減。不足分を財政調整基金を取り崩して充て、9年連続赤字予算を回避した。
全国の都道府県で最悪の水準にあり、財政規模に対する借金返済額の割合を示す「実質公債費比率」は23年度比で0・2ポイント悪化して19・1%となる見通し。
道債残高は23年度より1100億円縮減するが、24年度末で5兆8400億円に上る見込みだ。
重点政策では、「安心して住み続けられる地域に」と「北海道の魅力を世界へ」の二つを基本的な視点に据えた。
「安心して―」では、ヒグマ対策推進費に6900万円を計上し、出没・捕獲対策を強化。狩猟者育成・確保推進事業(1600万円)も新規で盛った。また、妊娠期から出産・子育てまでの伴走型相談と経済的支援の「出産・子育て応援事業」(6億2200万円)を新規で展開する。
「北海道の魅力―」では、ラピダス(東京)の千歳市立地を起爆剤に、半導体の製造・研究・人材育成が一体となった複合拠点の実現に向けた事業に1億円を計上。新規として、海外からの未来産業・DX(デジタルトランスフォーメーション)・GX(グリーントランスフォーメーション、脱炭素化)の投資促進事業(3100万円)も展開。半導体・デジタル関連産業の集積を進め、再生可能エネルギーの活用を促進。データセンターの整備にも取り組む。また、中国の日本産水産物禁輸を教訓に、中国以外の新規市場開拓費(2000万円)を盛り込んだほか、白老町の民族共生象徴空間「ウポポイ」の誘客促進へ1億円を計上した。
この他、特別会計には、ラピダスに工業用水を供給する施設整備費として24億2200万円を盛り込んだ。





















