家族や親しい親族など頼れる身寄りのない障害者への支援方法を考える研修会が15日、苫小牧市双葉町の緑星の里・総合サポートセンターで開かれた。障害者の自宅や施設での生活を支える仕事に携わる人ら約35人が参加。急な入院、死去など緊急時に役立つ情報を関係者間で共有する「もしもシート」の意義や活用方法を確認した。
市、市社会福祉協議会、とまこまい成年後見支援センターの主催。3機関は昨年、「もしもシート」を考案し、高齢者支援に携わる人たち向けに研修会を開催。参加者の意見を聴きながら項目の改善を図ってきたが、障害者支援の分野にも活用を―と今回の研修会が企画された。
主催者側は冒頭、精神障害のある50歳男性の架空の事例を提示。男性は▽死去した父名義の一軒家に居住▽母は精神科病院に長期入院中▽姉は死去▽ペットは猫3匹▽就労継続支援施設とホームヘルパーを利用している―という設定。自宅で倒れて緊急入院したため、相談員やヘルパー、訪問看護師などがそれぞれ持っている情報を共有し、連携して支援に当たる様子を寸劇も交えて紹介した。
参加者は劇を見ながら、この事例に関する情報を「もしもシート」に記入。障害者支援に携わる人の視点から、シートの使い勝手などをグループで話し合った。
「障害者の中には、家族がいても緊急時に連絡してほしくない事情を抱えるケースもある。家族の関係を書き込む欄も必要では」「負債の有無の情報も重要」といった意見が出たほか、「将来的に身寄りがなくなる可能性の高い人はたくさんおり、万が一を考えると情報共有はとても大切」といった声も聞かれた。
市などは今後も研修を重ね、「もしもシート」の完成を目指す。
















