帝国データバンク札幌支店は「2024年問題」(時間外労働の上限規制)に対する道内企業の意識調査結果を発表した。「物流の2024年問題」については、73・1%の企業が「マイナスの影響がある」と回答し、全国平均(68・6%)を上回った。業界別では「農・林・水産」が92・9%と9割を超えた。
建設業、トラック・バス・タクシードライバー、医師などの「働き方改革」を進めるため、これまで適用が猶予されていた時間外労働の上限規制が、2024年4月から適用される。長時間労働が是正される一方、人手不足による工期の長期化や業務の停滞などが懸念されている。
「2024年問題全般」についても、67・4%の企業が「マイナスの影響がある」と回答。全国平均(59・9%)を上回った。
「2024年問題全般」の具体的な影響(複数回答)では、「物流コストの増加」が66・7%で最多。これに「人手不足の悪化」(46・6%)、「人件費の増加」(44・9%)が続いた。
「物流の2024年問題」への対応については、「対応あり」とする企業は67・0%で、「特に対応しない」とする企業は22・2%だった。「対応あり」企業の具体的な対応策(複数回答)については、「運送費の値上げ(受け入れ)」が46・0%でトップ。以下、「スケジュールの見直し」(37・3%)、「発着荷主と運送事業者双方での連携強化」(29・7%)の順。
「2024年問題全般」に対して求める支援策や政策(複数回答)については、補助金や助成金など「金銭的支援」が38・3%で最多。これに「人材育成・確保支援」(37・7%)、「時間外労働の上限規制の猶予期間の延長」(34・1%)、「高速道路料金などの見直し」(30・5%)が続いた。
企業からは「都市部よりも地方がより深刻な影響を受けると思う。長距離貨物の価格が上がる」(電気機械製造)、「生産年齢人口が減少する中での規制は正直大変」(農・林・水産)、「北海道地域全体が人員不足となる」(専門商品小売)との声が上がっている。
調査は昨年12月18~今年1月5日に、道内企業1145社を対象に実施。528社から回答を得た(回答率46・1%)。
















