道が導入を目指す法定外目的税「宿泊税」を議論する有識者懇談会(座長・石井吉春北大公共政策大学院客員教授、構成員11人)は19日、札幌市内で4回目の会合を開き、1人1泊100~500円を徴収する段階的定額制の「とりまとめ案」を大筋で了承した。道は21日に開会する第1回定例道議会での議論も踏まえ、今後、2025年度以降の導入に向けて条例を制定したい意向だ。
道が作成した「とりまとめ案」は、昨年9月に示した「たたき台」から変更。(1)宿泊料2万円未満で100円(2)2万円以上5万円未満で200円(3)5万円以上で500円―の3段階で設定。たたき台では最低税額の100円を「1万円未満」としていたが、宿泊客の負担を軽減するため、「2万円未満」に広げた。
このため、1年当たりの税収は、たたき台で示した60億円から15億円減少し、45億円となる見込み。使途については▽観光の高付加価値化に17億円▽観光サービスの充実・強化に20億円▽危機対応力の強化に5億円―などを明記。市町村との役割分担も整理。道は(1)道内全域の施策(2)市町村をまたぐ広域的な施策(3)全道域に効果が及ぶモデル的な施策―に取り組む。
また、修学旅行生への課税は免除するが、宿泊料が一定額以下なら課税しない「免税点」は設けない。
徴収方法は特別徴収で実施。料金精算の際に税を徴収する役割を担う宿泊事業者に、徴収額の3%程度の協力金を交付する方向で検討する。市町村が独自に宿泊税を導入する場合は、道税に上乗せして課税できる。既に後志管内倶知安町が導入しているほか、16市町村が導入を検討している。
会合では、「税収が45億円に減少することなどの議論が尽くされていない。案は承服できず、反対させてもらう」と一部構成員が強く反発。さらに「免税点の設定が必要」との意見も上がったほか、「条例施行後5年をめどに見直し」とする期間についても、「長過ぎる。もっと短くすべきだ」との指摘が相次いだ。最終的に石井座長が預かり、大筋で「とりまとめ案」の了承を得た。道は部分修正を迫られた格好だ。
道は今後、道議会での議論を踏まえて、3月にも宿泊税導入を正式表明したい意向。早ければ夏ごろに関連条例案を道議会に提案する方向で検討している。
















