道は20日の道議会経済委員会(菅原和忠委員長)で、「北海道半導体・デジタル関連産業振興ビジョン」案を示した。三つの方針を掲げた「めざす姿」の実現に向け、施策を戦略的に展開するための7項目の目標値を設定。千歳市で2027年から次世代半導体を量産化するラピダス(東京)を中心とする半導体関連企業の出荷額は、現状(2108億円=21年の経済構造実態調査)から約6・2倍となる1兆3162億円(33年)を掲げた。
昨年12月に「素案」をまとめ、今年1月12日~2月13日にパブリックコメント(意見公募)を実施。道民からの意見を反映させて一部修正を加えて、「ビジョン案」として報告した。
ラピダス進出を起爆剤として、国内外の企業誘致を積極的に展開。半導体関連企業の数は、現状の52件(24年2月の道調査)から10年後は108件(34年3月)と倍増を目指す。これに伴い半導体関連企業の雇用者数も、現状の6857人(22年6月=経済構造実態調査)から約1・8倍の1万2607人(33年6月)と明記した。
この他、半導体に関するスタートアップ(新興企業)の創出・集積数(累計)は現状の1件(24年2月=道調査)から、10年後は11件(34年3月)へ増やす。
昨年3月時点で40%だった道内理工系大学・高専卒業者の就職率については、10年後に50%(34年3月)とすることを掲げた。
大学や高専における半導体に関する共同研究などの産学連携数(累計)は、200件(34年3月)を目標値とした。
また、半導体関連企業による道内総生産への影響額は、1兆259億円(33年度)を掲げた。
ビジョンは、ラピダス立地を最大限に生かし、本道経済全体の成長に結び付けていくための指針。推進期間は24~33年度の10年間。「次世代半導体をトリガーに、世界に挑む北海道」を「めざす姿」に掲げ、(1)半導体関連産業の集積(2)イノベーションの創出(3)人材の安定供給―の三つの方針を設定。ラピダスのプロジェクト成功や、複合拠点の実現などを目指す。
道は21日に開会した第1回定例道議会での議論を踏まえ、3月下旬にビジョンを正式に策定する。



















