苫小牧工業高等専門学校フロンティアコース5年の4人が、学生対象の「北海道起業家甲子園2023 ICTビジネスコンテスト」で、優秀賞に当たる北海道総合通信局長賞と、特別協賛団体賞「インプル特別賞」を受賞した。人口減少が進む日本で、ごみ収集を持続可能にするための技術とシステム構築について提案した。
総務省道総合通信局など主催。ICT(情報通信技術)を活用したビジネスプランを競い合うコンテストで、昨年12月に札幌市内で開かれ、道内の高校、高専、大学などから計12団体が出場した。
苫小牧高専のメンバーは機械系の三上巧記さん(20)、田中夏威斗さん(19)、都市・環境系の住岡空(かなた)さん(20)、電気電子系の守屋孝則さん(20)。
4人は研究のため昨年7月末に根室管内標津町に赴き、ごみ収集を体験。その際、ごみ収集車の座面と地面との距離が1・4メートルあることや、1日に300回以上の乗り降りをして収集している現状を知った。さらに、ごみの有無は収集箱を開けないと確認できないことも実感した。
そこで4人は、各ごみ袋に無線通信で物を識別管理するシステム(RFID)を付けることを提案。収集車の中にいながら、ごみ置き場内のごみ袋の数などの情報を知ることができ、「収集箱を見に行く必要や、何人が乗り降りすればよいのかが瞬時に分かり、時間短縮になる」と口をそろえる。
コンテストでは、スライドを見せながら7分間で提案内容を発表。利益モデルや事業化プロセスも盛り込んだほか、実際にRFIDのシステムを試作し披露した。来場者からは「アイデアを実際に形にしたのはよい」「課題を聞くだけでなく、自ら見つけ出したのは素晴らしい」といった声が上がったという。
「ごみ収集業務に当たる人は、車の乗り降りの負担が当たり前と割り切っていたが、実際に体験すると大変」と田中さん。守屋さんも「手探り状態から始めた研究だった」と語り、優秀賞を喜ぶ。標津町役場の和田直人さん(48)は「すごい賞。(学生たちの頑張りに)私たち自身ももっとできることがないかを考えるいい機会になった」とたたえた。
同研究は副賞として、3月2日に群馬県で行われるニッポンイノベーションアワードコンテストに推薦される。
















