苫小牧高専5年の萬谷さん 支援技術の全国大会で優秀賞

苫小牧高専5年の萬谷さん 支援技術の全国大会で優秀賞
車いす利用者の投輪動作について研究を進める萬谷さん

 苫小牧工業高等専門学校情報科学・工学系5年の萬谷亮太さん(20)が、「Japan ATフォーラム2023in東京」で優秀賞を受賞した。車いす利用者の投輪(輪投げ)動作解析に関する研究が評価され、「今回は画像解析だったが今後は動画解析にも挑戦したい」と意気込む。

 日本支援技術協会などの主催で、福祉や支援技術(AT)に関心を持つ学生らを対象に昨年10月上旬に開催。全国の高専から22組が参加し、最新の支援技術の動向などをテーマに発表した。

 萬谷さんは昨年4月、イトーキマルイ工業(新潟県長岡市)と長岡技術科学大学が共同開発した車いす利用者向けの輪投げ用具に関する研究に着手。ウェブカメラで骨格情報を検出できるソフトを利用し、立位時と車いす搭乗時の投輪動作の違いを肩関節から手首までの関節角度から明らかにし、車いす利用者にとって最適な投輪動作、投輪距離、輪投げ台の設置角度を探った。

 フォーラムでは、萬谷さんの指導教授である大橋智志准教授を被験者とした実験結果を約3分間、オンラインで伝えた。

 実験は国際輪投げ協会公式輪投げ競技ルールに基づき、立位時は被験者と輪投げ台の距離を5メートルに、車いす使用時は先行研究の実験条件と同じ2メートルにそれぞれ設定。輪投げ台の設置角度は15度と22度の2種類を試し、計6パターンで比較評価した。

 その結果、立位時に被験者と輪投げ台の距離を5メートル取ったときと、車いす使用時に2メートル離した場合の関節角度がほぼ同じであることが分かった。用具の設定条件として車いす利用者は2メートル先から投げるのが最適であることが確認されたという。

 学外での発表は初めての萬谷さんは「優秀賞に選ばれるとは思っていなかった。研究成果が認められてうれしい」と満面の笑み。大橋准教授も「発表時間もぴったりで、構成もしっかりしていた。客観的に見てもいい発表だった」と受賞を喜んだ。

 萬谷さんは4月から同高専の専攻科で学ぶ予定で、この研究を継続。「(発表時は)1人の被験者からしかデータを取れていないため定量的なデータを収集するとともに、動画で解析できるようプログラミングの勉強もしなければ」と意欲を燃やしている。

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