【ダンイーデン(米フロリダ州)時事】米大リーグのオープン戦は26日、フロリダ、アリゾナ両州の各地で行われ、ブルージェイズの菊池はパイレーツ戦に先発し、2回を1安打無失点、3奪三振に抑えた。
カブスの鈴木はロイヤルズ戦に2番右翼で出て2打数1安打。同僚の今永は守備練習などで体を動かした。レッドソックスの吉田はフィリーズ戦に4番指名打者で出場し2打数無安打、1四球。
ドジャースの大谷は室内で調整。27日のホワイトソックス戦でオープン戦初戦を迎える。同僚の山本はオープン戦デビューとなる28日のレンジャーズ戦に備えて、ブルペンで25球を投げた。
ジャイアンツとマイナー契約を結んで招待選手として参加している筒香は、エンゼルス戦に途中出場して2打数無安打、1三振。
ブルージェイズの菊池はオープン戦初登板で力強かった。右打者中心のパイレーツ打線に対し、2回を1安打、3奪三振の好投。「初回は抜ける球が多かったが、二回に修正できた。いいバランスで投げられた」と明るい表情で話した。
先発枠を競っていた昨季と違い、今キャンプでは新しい球種の習得に挑んでいる。二回には握りを変えた外へ逃げるチェンジアップで空振り三振を奪い、「きょうのベストピッチだった」と手応えを得た。
直球も最速95マイル(約153キロ)を計測。「キャンプを通してチェンジアップとストレートをテーマに精度を高めていく。いい練習になった」。上々の滑り出しに充実感が漂った。
カブスの鈴木がオープン戦初出場で安打をマークした。第1打席は二飛に倒れたが、三回の第2打席で左前にはじき返した。いずれの打席も2ボールからの3球目を狙った。「積極的に振っていこうという意識でいた。まだ感覚は良くないが、安打どうこうより、どんどん振れたことがよかった」と、手応えを口にした。
メジャー3年目。昨年はキャンプ中に左脇腹を痛めてオープン戦に1試合も出場できず出遅れた。「とりあえず、けがをしないようにしたい。試合に出て調整できればいい」。これから状態を上げていくつもりだ。
ドジャースの山本のオープン戦初戦が28日(日本時間29日)のレンジャーズ戦に決まった。昨年のワールドシリーズを制した強敵に2イニングを投げる予定。「すごく楽しみ」と話していたデビュー戦に臨む。
山本は26日、ブルペン入りして捕手にコースや球種を伝えながら25球を投げた。ノーワインドアップとセットポジションも確認。見守ったロバーツ監督は投球に拍手し、何度もうなずいた。
練習後は、オールスター2度出場で球団特別補佐のクリス・アーチャー氏に話し掛けられ、足の使い方など自身の投球フォームを丁寧に説明していた。














