高校総体で奮闘 さらなる成長期待 駒大苫スピードスケート部

高校総体で奮闘 さらなる成長期待
駒大苫スピードスケート部
学校対抗で男女入賞を果たした駒大苫スピードスケート部(提供)

 駒大苫小牧高校スピードスケート部がこのほど、岐阜県恵那市で開かれた73回全国高等学校スピードスケート競技選手権大会(1月17~19日、岐阜県クリスタルパーク恵那スケート場)の学校対抗で男子が3位、女子が6位に入り、男女ともに入賞を果たした。田畑真紀監督は「チームとして良い雰囲気で試合に臨め、選手それぞれが力を出し切ってくれた。選手全員が得点を取れたのも良かった」と頑張りをたたえた。

 6人が出場した男子は、個人種目の500メートルや1000メートル、1500メートルの短・中距離で入賞したほか、団体種目の2000メートルリレーで2位、追い抜きも4位の活躍を見せ、総合3位となった。

 500メートルで5位、1000メートルで8位に入るなど4種目に出場した阿部春琉斗(2年)は「個人種目は3位以上を目標にしていたので、ミスがあり悔しい部分があった。リレーではメダルを取ろうとメンバーで話していたので、大きなミス無く走られた」と振り返った。今後に向けては高校総体の500メートル、1000メートル優勝とジュニアワールドカップ出場を掲げた。

 1000メートル7位、1500メートル5位に入った小林空(同)は「走り込みや自転車など夏からやってきたことの成果を本番で出せた」と笑顔。個人種目で5位以上を目指して出場した今大会。1500メートルでは目標を達成したが、「もっと上にいけた」と向上心を忘れない。男子は春から部員3人になる見通しだが、「個人の力はある。3人で高め合えばより上を目指せると思う」と力を込めた。

 5000メートルと10000メートル、追い抜きの3種目に出場した中村憲吾(同)は「順位、タイムとも上を目指していたので、届かず悔しかった」と唇をかむ。「レース後半に入るとフォームが崩れる」と自らの課題を挙げる。自転車やランニング、長い距離を決めたペースで滑る「滑り込み」で体力を強化し、「団体・個人でより上を目指したい」と闘志を燃やした。

 女子は6人が出場した。個人種目の入賞は1000メートルと1500メートルのみだったが、2000メートルリレーと追い抜きで6位に入り、総合6位で入賞を確保した。

 500メートルなど4種目に出場した門田ひなた(2年)は「(個人種目では)順位は良くなかったが、外リンクのベストに近いタイムを出せた。リレーや追い抜きにつながるレースになった」と納得の表情。一方、追い抜きで6位入賞も「練習で走れていたペースより落ちてしまった」と反省した。滑走時の姿勢を低く保つためハムストリングや大臀筋の強化を課題に挙げ、「来年のインターハイの個人・団体で入賞を狙いたい」と話した。

 田畑妃毬(1年)と福嶋未結(同)は初の高校総体。田畑は個人種目の1000メートルで4位、1500メートルで7位のダブル入賞。「インターハイを目指して夏からやってきて全力を出し切ることができた。全国でも通用することが分かってうれしい」とほほ笑んだ。雨や霧など悪天候に見舞われたが、「結果を出せたことで自信になった」と成長を実感。「来年の個人・団体で表彰台を狙いたい」と意気込んだ。

 1500メートルや3000メートルなどに出場した福嶋は「天候やコンディションが合わず100%の力を出し切れなかった」と悔しさをにじませる。インターハイ前に調子を落とし、3000メートルのレース直前に「不安になってしまった」という。「日々の練習や生活から高い意識を持っていかないと、上位の選手と競えない」と痛感した。

 一方で「厳しい経験をできたのは逆に良かった」と前向きにとらえる。「やってきた練習が自信につながるよう、日々取り組んでいきたい」と今後の飛躍を誓った。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る