北海道エアポート(HAP、千歳市)はフリーWi―Fi(ワイファイ)の新技術「オープンローミング」の実証実験を新千歳空港の国内線ターミナルビルで行っている。将来のフリーWi―Fi更新を見据え、旅行客のニーズなどを把握する狙い。3月末まで予定しており、HAPは「国内空港で初の実証実験。お客さまのニーズに合った空港内サービスを提供していく」としている。
オープンローミングは、国際的なWi―Fi相互接続基盤。スマートフォンなどにパスワードを一度設定しておけば、世界中の対応Wi―Fiスポットで、高い安全性を確保しながら自動接続できる。
HAPによると、日本をはじめアジア圏ではまだ普及が進んでいないが、米国や欧米、オーストラリアなどで一般的に利用されているという。冬のスキーシーズンでこれらインバウンド(訪日客)が増え、ニーズも高いとみられるため、対応を兼ねて実証実験することにした。
ネットワーク開発などのシスコシステムズ合同会社(東京)、NTT東日本(同)北海道事業部と共同で今月13日から、同ビル1階の到着出口5番付近、同3階のフードコートの2カ所で、オープンローミングの対応スポットを開設。費用は非公表。
国際線はアジア圏の利用が中心のため、羽田、成田から移動する外国人らをターゲットに、あえて国内線で対応しているが、25日までの2週間弱で約3000人が接続。スポット周辺に接続方法などを説明したチラシを張って周知しているが、HAPは「東京などで使われている方が接続されている」と分析する。
新千歳は現在、一般的なフリーWi―Fiを完備しており、より安全で利便性の高いオープンローミングを採用する場合、基板整備に新たな投資が必要となる。HAPは3月末まで実証実験を行った上、利用状況などを分析して今後の在り方を検討する。
















