松井、新天地パドレスで順応 ダルビッシュも感心 米大リーグ

松井、新天地パドレスで順応 ダルビッシュも感心 米大リーグ
キャッチボールをするパドレスの松井=4日、米アリゾナ州ピオリア(時事)

 【ピオリア(米アリゾナ州)時事】プロ野球楽天から移籍し、米大リーグのパドレスでプレーする松井裕樹投手。持ち前のコミュニケーション力を生かし、新たな環境に順応している。同僚となったベテランのダルビッシュ有投手が「本当に何の違和感もなくクラブハウスにいる」と頼もしげに語るほど、新人左腕は順調な様子だ。

 キャンプ初日の2月11日、松井は英語とスペイン語を交えて自己紹介をした。評判は上々。数年前から語学指導を受けてきたそうで、米国での新生活について「たくさん聞いて勉強したい」と前向きに話す。

 楽天在籍時から旧知の堀井裕介通訳は、積極的に溶け込んでいく松井をほほ笑ましく見守る。「チームメートと関係をつくっていく時期。いい時間を過ごしていると思う」。韓国人の金河成内野手はお互いに相手の母国語であいさつしたエピソードを明かし、「印象は良かった。仲良くやっていけると思う」と歓迎した。

 松井が「頼りにしている」と慕うダルビッシュの存在は大きい。キャンプ中、2人で話し込む様子もしばしば。9歳年上でメジャー13年目の先輩右腕は「チャレンジ精神もあるし、学びたいという姿勢を前面に出している」と感心し、自身も「すごくいい影響をもらっている」という。

 現状では絶対的な抑え役が不在のパドレス。日本球界で通算236セーブを挙げた松井は「勝ちゲームで投げられるように」と意欲をにじませる。重要な役割を担う上でも、これまで見せている適応力の高さが大きな助けになるだろう。

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