倉庫、港湾輸送業の苫小牧埠頭(苫小牧市入船町、海津尚夫社長)は、市弁天で運営する大型冷凍冷蔵庫「北海道クールロジスティクスプレイス」を活用し、「冷凍ミカン」を市内小・中学生の学校給食に提供する。市教育委員会からの依頼で、氷点下38度の急速凍結庫で冷凍ミカンを作り、約5年半ぶりの同メニュー復活に一役買う。同社クールロジスティクス事業部の畑山俊介副部長(45)は「子どもたちに喜んでもらいたい。急速冷凍技術の認知拡大にもつながれば」と期待している。
同庫は港湾型冷凍冷蔵庫としては道内最大級。急速凍結庫では日ごろ加工用の食肉を中心に扱っており、生食用青果の出荷は初めて。冷凍ミカンは直径5センチほどの熊本県産「青島温州」を使った。1月に142箱(1箱10キロ)、約1万4200個を、千歳市の青果卸売業者から入荷し、急速凍結庫で新鮮なまま急速冷凍して冷凍ミカンに。約1カ月半にわたって冷凍保管していた。8日と13日に市内小・中学校の給食で、皮の付いた状態で配膳される。
市教委によると、冷凍ミカンはかつて小・中学校の給食に出していたが、解凍の手間や旬の季節以外は入荷も難しく、2018年9月を最後に提供をやめていた。しかし、子どもからの人気は高く、児童・生徒に献立への感想などを聞くアンケートで、冷凍ミカンを求める声が上がっていた。
市教委は食材の保管で同庫を利用しており、担当者の打ち合わせで偶然ミカンが話題に上り、約5年半ぶりのメニュー復活につながった。市教委学校給食共同調理場の磯崎洋治主任(53)は「最後の給食になる中学3年生に、要望のあった料理を出してあげたいとの思いでお願いした。冷凍ミカンで子どもたちが笑顔になってほしい」と話す。
冷凍ミカンを試食した畑山副部長は「急速冷凍で甘みが増す」と手応え。同庫では2020年5月の稼働開始以来、道産食材を中心に新鮮なまま保管することで、付加価値を高めて流通させて取り扱いを確保してきただけに、冷凍ミカンの今後についても「どの程度保管できるか試験した上、夏場にも出せれば」と継続を展望している。
















