【グレンデール(米アリゾナ州)時事】米大リーグのオープン戦は5日、アリゾナ、フロリダ両州の各地で行われ、ドジャースの大谷は古巣のエンゼルス戦に2番指名打者で出場し、第1打席は空振り三振だった。同僚の山本は6日のホワイトソックス戦の登板に備えて調整した。
レイズとマイナー契約の上沢はレッドソックス戦に先発して2回を2安打、1失点。レッドソックスの吉田は5番指名打者で3打数1安打だった。
カブスの今永はブルペンで投球練習。パドレスのダルビッシュはキャッチボールなどを行い、腰の張りのため別メニューの松井はブルペンで投げ込んだ。
…レッドソックスの吉田が修正力を発揮し、オープン戦に入って初の長打を放った。先頭打者の五回、右腕投手の直球をしっかり振り切り、右翼越えの二塁打。差し込まれ気味だった打撃内容を見直し「ポイントを少し前に出して、先っぽで打つイメージ。思い切って大胆にやってみた」。
レイズの先発、同級生の上沢を仕留めることはできなかったが、ドミニカ共和国で行われる10日の遠征試合で再戦する可能性がある。「本当に久しぶり。またシーズンでも対戦できれば」と穏やかな笑みを浮かべた。
…2月下旬に守備練習で腰を痛めてから別メニューで調整しているパドレスの松井が、ブルペンで本格的な投球練習を再開した。変化球を含めて30球。「強く投げてみた。今のところ(腰は)大丈夫。あしたの状態を確認して次に進みたい」とほっとした表情で話した。
実戦復帰までには投球の精度を上げ、不安なく守備ができるようにしなければいけない。「時間は必要になる。(実戦復帰は)自分の出せる力を100%にしてから」と慎重な姿勢を強調した。
…カブスの今永は、オープン戦2度目の登板となる8日のマリナーズ戦に向けてブルペンで投球練習を行った。速球を中心に29球を投じた後は、捕手のゴームズと意見交換。「自分の考えはどうなんだとか、共有したいというところで話をした」と意思疎通に時間を割いた。
週に1度の登板が主だった日本時代とは違い、メジャーでは登板間隔が短くなる。先発ローテーションの一角を期待される左腕は「自分のコンディションに合わせてリカバリーのメニューも変わってくる。経験して(調整法を)見つけ出していければいい」と話した。
…レイズのキャンプに招待参加している上沢がレッドソックス戦で手応えを得た。相手の主力打者と顔を合わせ、吉田をキャンプで練習を積む内角からの2シームで狙い通りの内野ゴロ。2番デベルスからは攻めの直球勝負で空振り三振を奪った。「インサイドに突っ込んで詰まらすことが大事」とうなずいた。
3四球には反省しつつも、力みの消えた投球には好感触。2回7失点だった前回から改善を示し、「球速よりも質を意識してやっていきたい」と前向きだった。

















