明治天皇訪問の記念碑移転へ 24年度中にも 苫小牧

 苫小牧市教育委員会は、明治天皇が1881(明治14)年に苫小牧村を訪れた歴史を伝える市柳町2の記念碑「御駐蹕之蹟」(ごちゅうひつのあと)の移転を決めた。同記念碑は工業団地の空き地の真ん中にあり、市民から「(場所が)分かりにくい」と改善を求める声が上がっていた。5日の市文化財保護審議会で市教委が柳町1の市第1学校給食共同調理場敷地内への移転案を提示し、了承された。2024年度中にも移転したい考えだ。

 市教委によると、明治天皇は北海道視察の一環で苫小牧を訪問。トドマツの木の下で休憩した柳町のほか、休憩や飲食で立ち寄った美沢、植苗、矢代町、宮前町の計5カ所に1919(大正8)年、町制移行を記念して碑を建てた。

 柳町の記念碑は、高さ約2メートルの石碑。他の4カ所に比べて幹線道路から遠く、冬は雪山に隠れて見つけるのも一苦労。市民の指摘もあり、市教委は東に約400メートル離れた給食調理場敷地内への移転を提案した。市教委生涯学習課は、調理場見学の子どもなど市民の目に触れる機会が増えるほか、「管理も行き届くようになり、環境改善につながる」としている。

 市のホームページによると、明治天皇は開拓使長官黒田清隆の陳情を受け、1881年8月に来道。開拓庁(現道庁)や農学校(現北大)、演舞場(現時計台)などを巡った帰路の途中、9月3日朝に苫小牧入りした。美沢の開拓使鹿肉缶詰製造所などの視察のほか、小休止4回と昼食を取り、白老に向かったとされる。

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