企業などの職場で品質や業務を改善し、その活動成果を発表し合う「QCサークル」の全道大会で、王子総合病院(苫小牧市若草町、岩井和浩院長)の地域医療支援部訪問看護室が最優秀賞に輝いた。同室はQCサークル活動で訪問看護の利用アップにつなげ、優れた体験事例として全国規模のQCサークル本部長表彰「体験事例優秀賞」も合わせて受賞した。
同室のQCサークル「みんなと看護でつながり隊」で、メンバーは入退院支援室長の深田美彦さん、同副室長の工藤裕子さん、訪問看護室の赤井友夏さん、大石育子さん、竹村真里さんの5人。2月7日に千歳市で開かれた道支部大会に出場し、参加24サークルのうち4サークルを選出する最優秀賞を射止め、さらに同大会推薦により同22日付で本部長表彰も受けた。
5人は今年度初めてQCサークル活動に挑戦。院内の訪問看護として「ミッションは何か」とテーマを探ることから始め、病棟から直接相談が少ないことに目を付けた。QCサークルで「魚のほね」と呼ばれる要因解析の手法で問題点を約40点洗い出し、「訪問看護の業務内容を知ってもらう」などの対策案をまとめて実践した。
PRポスターを手作りし、「患者さんの退院後の生活に不安はありませんか」などと病棟でアピール。病棟からの相談件数は2019~22年度、年間平均1・5件にとどまっていたが、QC改善後は1カ月間で相談3件と増え、患者の退院支援につなげることができた。
道支部大会で発表を担当した看護師長の赤井さん(46)は「患者さんが退院する際の不安を少しでも軽減したかったので、QC活動で成果を出せてよかった」と喜び、「これまでの取り組みで風化していることもあった。訪問看護を継続してアピールし、地域での安心につなげたい」と強調する。
同院では毎年QCサークル活動を募り、道支部大会では今回を含めて最優秀賞5回などの実績。同院の宮脇周常務理事(52)は「QCの王道手順にのっとって着実に改善活動を進め、目標以上の成果を出たすばらしい活動」と5人をたたえ「今回の受賞をきっかけにQC活動をさらに活性化させていきたい」と話す。
















