移譲車両を入れ替え 老朽化進み、新年度末までに30台 道南バス

更新を進める市からの移譲車両。さびや傷みが目立っていた

 道南バス(室蘭市、長谷川義郎社長)が、苫小牧市内の路線バスの更新を進めている。首都圏から中古車両の購入を進め、3月末までに8台を入れ替え、2024年度末までに約30台を刷新する予定だ。主に市から移譲されて老朽化した車両を改めており、市営バス時代から市民に親しまれたクリーム色の車両が、次々と姿を消すことになりそうだ。

 更新する車両の中心は、12年の運営移譲に伴って市から移ったもの。同社の市内営業所は、苫小牧(新開町)と錦西(錦西町)でバス93台を運用しているが、このうち約3割の28台が移譲された車両で、市内の路線バスで活用している。

 しかし、移譲車両の中には、すでに20年以上使用しているものや、走行距離が150万キロ以上のものも。さびが目立ったり、故障が頻発したりと、運用上の障害になっていたほか、利用者や市議会から更新を求める声が上っていた。

 車両ごとの状態にもよるが、24年度末までに移譲車両はほぼ入れ替える。更新費用は非公表。同社は、首都圏の東急、都営、京成バスなどで使用された車両を確保する予定だ。

 走行距離は40万~50万キロ、走行年数は15~18年程度。取得車両の多くは乗降口に段差がないノンステップバス。同バスは全体の半分以上となる55台前後に増える見込み。

 同社によると、新型コロナ禍前は年7~8台のペースで車両を更新し、新車も年1、2台程度入れていた。しかし、コロナ禍の影響で経営面は厳しさを増し、中古車両が市場に出てこなくなったこともあり、置き換えが進んでいなかった。

 4月に便数を約1割減らす路線再編で、運用台数も現在の93台から微減する予定。同社は「首都圏を走る車両は走行距離が短く状態も良い。市営時代からの車両は限界を迎えており、大規模な入れ替えをしていく」と話している。

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