第42回全日本女子アイスホッケー選手権大会Aグループは8日、札幌市月寒体育館で予選トーナメント1位決定戦が行われた。苫小牧の道路建設ペリグリンはSEIBUプリンセスラビッツと対戦し、3オン3形式の延長戦の末2―1で勝利。トヨタシグナスはDaishinに0―2で敗れた。9日午後に、各予選グループの上位2チームで争う決勝トーナメント1回戦が行われ、道路建設とトヨタが激突する。
予選トーナメントA1グループの順位は、1位道路建設ペリグリン、2位SEIBUプリンセスラビッツ、3位高須クリニック御影グレッズ、4位札幌インフィニティーズ。A2グループは、1位Daishin、2位トヨタシグナス、3位VORTEX SAPPORO、4位釧路ベアーズ。
▽予選トーナメント【A1】1位決定戦
道路建設ペリグリン2―1SEIBUプリンセスラビッツ
▽得点者【道】ラック(高、細山田)細山田(高)【S】鈴木(上野、伊藤)▽GK【道】増原【S】小林
道路建設は第1ピリオド、FWラックが右サイドから相手ゴールの隅を突くミドルシュートで先制。第3ピリオド終盤に失点してしまうも、延長戦ではパックをキープし続け、DF細山田が肩口を抜く決勝点で勝利を呼び寄せた。
▽予選トーナメント【A2】1位決定戦
Daishin2―0トヨタシグナス
▽得点者【D】小川(浮田、佐藤)鈴木(譜久山)▽GK【D】川口【ト】佐々木
序盤に先制点を奪われた後、相手の度重なるペナルティーで数的優位なパワープレーのチャンスを獲得するも生かせず、無得点で試合を終えた。
―道路建設、試合のペースつかめず
2―1とロースコアの緊迫した展開となった。試合のペースをつかむことができず、寺尾幸也監督は「良いテンポで点数を取ることができれば流れをつかむこともできるが、相手チームの守備の堅さに苦しめられた」と振り返る。
高い守備力の相手に攻め込まれないよう、前線からフォアチェックを仕掛けて攻撃の芽を摘み、ディフェンディングゾーンではGK増原を中心に守り切った。
コンディションについては「スピード感が60分間続かず、後半は尻すぼみだった」とし、決勝トーナメントに向け「疲労はあるが、良い内容のホッケーができている。リカバリーしてペリグリンらしいホッケーをしたい」と語った。
―トヨタ、気持ち切り替え力発揮
1点が遠かった。序盤からチャンスメークするもシュートにつながらず、Daishinの49本に対し、トヨタは19本。今隆之監督は「いい流れから得点できていないというのが続いている。選手も確実に決めたいという気持ちから、シュートを打てる場面でパスを選択してしまっているので、もっと打っていくよう声を掛けていきたい」と話す。
シーズン最後の大会。9日の決勝トーナメントに向け「まだ終わってないので、気持ちをしっかり切り替えて、自分たちの力を発揮して悔いのないようにと話している。結果はともかく持てる力を出し切り、自分たちがやってきたことをしっかり発揮したい」と力を込めた。
















