卓球未来プロジェクトワンネスが主催する第5回マイスターカップ小中学生卓球大会が2、3両日、苫小牧市総合体育館で開かれた。初日は団体戦、2日目はシングルス戦を展開。このうち団体戦では男子がスネイルズA(札幌)、女子は美唄スタージュニア(美唄)がそれぞれ優勝した。苫小牧勢は男女ともに北海道菊卓会が3位に入賞した。
道内各地から男女600人ほどが各種目にエントリーし、団体は予選リーグと順位トーナメントを実施。個人戦は実戦経験を多く積めるよう、技量別にトーナメントを行い、1回戦で敗れた選手たちによる敗者復活トーナメントも設けた。会場では、協賛企業が用意した賞品が当たる抽選会も行われ、多方面から競技を楽しむ工夫が凝らされた。
卓球未来プロジェクトワンネスは「北海道から日本のトップへ」をスローガンに道内選手の技術、人間力の向上と、大会や講習会を開催して全体の底上げを目指す。昨年10月からメンバーを集め、今年4月から本格的に活動をスタートさせる。現在までプロジェクトに賛同する5社がスポンサーに名を連ねており、荒木泰裕代表(卓球HOUSEアラキ、苫小牧市明野新町)は「卓球に限らず、アスリートが育つためには地元企業の皆さんの支援が必要。連携していかなければ、育成で他地域に後れを取ってしまう」と話す。
スポンサーのうち、昨年まで卓球HOUSEアラキと大会を共催し、市内を中心に回転すし店を展開する久恵比寿(市内新富町)は札幌国際大学卓球部などスポーツ個人、団体への支援や地域連携の一環としたスポーツ協賛事業を行っており、販売促進部広報課の内田一誠課長は「積極的に協力していきたい」と語る。
2017年に始まった大会は感染症による中止を経て5回を数えた。「実力別に試合を組むことで、それぞれが複数の試合をこなすことができる。活躍する場ができれば、競技人口も増えていく」と荒木代表。「協力企業の皆さんのおかげで選手が育っている。笑顔でプレーする選手たちを見ると、やってきて良かったと感じるし、今後も賛同していただけるスポンサーを増やし、活動を広げていきたい」と若手選手の育成に向け、力を込めた。
大会結果は以下の通り。
▽男子団体 (1)スネイルズA(札幌)(2)翔君とゆかいな仲間たち(旭川)(3)エレッズ旭川(旭川)、北海道菊卓会(苫小牧)
▽女子同 (1)美唄スタージュニア(美唄)(2)エレッズ旭川(旭川)(3)北見クラブ(北見)、北海道菊卓会(苫小牧)
▽男子シングルス1部 (1)浦﨑陽(翔君とゆかいな仲間たち)(2)小林(スマイルクラブ)(3)田尻(スネイルズ)、村田(共和中)
▽同2部 (1)菊地壮太(恵明中)(2)熊谷(ファーストスター)(3)田川(伊達中)、佐藤(蘭越SC)
▽女子シングルス1部 (1)松本愛梨(神恵内中)(2)城戸(江別中央中)(3)真野(美唄スタージュニア)、松本(神恵内少年団)
▽同2部 (1)小笠原依音(伊達中)(2)岡(エレッズ旭川)(3)神(RSC)、芦戸(青翔中)

















