岩本愛子、全国中学大会で6位入賞 フィギュアスケート・白鳥FSC所属

全中で6位に入賞した岩本(左)と髙木コーチ

 苫小牧市のフィギュアスケートクラブ、白鳥FSCに所属する岩本愛子(苫小牧青翔中3年)が、2月に長野市で行われた第44回全国中学校スケート大会(全中)フィギュアスケート競技で6位に初入賞した。「これまで会場の雰囲気にのまれてしまうこともあったが、重ねてきた経験が実った。うれしい」と喜びを語った。

 全中には3年連続で出場した。1年の時は60位台、2年では9位と入賞には届いていなかった。今年は予選のショートプログラムで54・28点を出し、77人中8位につけると、上位18人が進むフリースケーティング(FS)では102.84点をマーク。トータル157.12点で2人を追い抜き、6位に食い込んだ。

 岩本は1月、苫小牧市内で開かれた国民スポーツ大会(とまこまい国スポ2024)少年女子に出場し、FSで自己ベストの110.93、合計165.6を取って4位に入賞している。「良いイメージのまま全中に臨みたいと思っていた。連戦の疲労で満足のいく滑りとまではいかなかったけれど、ベストは尽くせた」と振り返る。

 国スポで好成績を挙げたことが自信につながり、全中でも結果を出した岩本。幼稚園年長の時、スケートの体験教室で初めてフィギュアスケートに触れ、小1から白鳥FSCで競技を始めた。「演技の前は緊張するが、経験を重ねることで『やるべきことをしっかりやる』と、気持ちを強く持っていけるようになった」と自身の成長を実感する。

 4月には駒大苫小牧高校へ進学する。次の目標を全日本ジュニア選手権出場に据え、トリプルアクセルに挑戦するなど演技に磨きを掛ける。「他の選手に比べてこれといって秀でたものがないので、練習を重ねながら自分のチャームポイントを見つけていきたい」とさらなる高みを目指す。

 岩本がスケートを始めた頃から指導に当たる白鳥FSCの髙木尚美コーチは、岩本の全中での演技について「足が動いておらず、練習通りの演技ではなかった」と振り返る。「オールマイティーな選手で、大きな大会に出場しながら技術が上達してきた」とし「体格も変化してくるので、体調管理にも気を付けながら頑張っていってほしい」と今後の活躍に期待を寄せている。

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