成長ぶりを披露した。新小結の大の里は、

 成長ぶりを披露した。新小結の大の里は、

 成長ぶりを披露した。新小結の大の里は、照ノ富士との結びで右差しから左もこじ入れ、前に出る。相手が苦し紛れの小手投げを打ったところで右からすくって腹ばいにし、「反応できた」。言葉に充実感がにじんだ。

 新入幕で横綱に挑んだ1月の初場所では、はね返された。右を差して前に出たものの、土俵際で上手投げを食ってしまい、「反省を生かした」。この日はもろ差しを果たした。納得できる取り口だろう。土俵上で満足そうに何度もうなずいた。

 1年前の夏場所で幕下10枚目格付け出しで初土俵。初日黒星だった当時を振り返り、「(1年後に)結びで横綱に勝つとは思っていなかった」と笑う。所要6場所で新三役昇進を果たし、ざんばらだった髪をちょんまげに結って臨む。伸びたのは髪の毛だけではない。

 1横綱4大関が総崩れとなり、早くも荒れそうな様相。尊富士が110年ぶりの新入幕優勝を果たした先場所の流れが続いているかのようで、若い力の台頭を予感させる。「また集中して頑張りたい」と大の里。世代交代が近づきつつある中、台風の目と目されるに十分なスタートを切った。

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