ソフトバンクが下馬評通りの強さでパ・リーグ首位を走っている。12球団でも指折りの強力打線でリーグ最多の143得点。12日時点で貯金を14とし、2位日本ハムに4・5ゲーム差をつけた。特に柳田、山川、近藤の熟練した中軸3人が、期待通りの働きを見せている。
本塁打王3度の実績を引っさげて今季加入した山川は、ここまで全試合で4番に座る。本塁打はリーグトップの9本を打ち、打点は早くも35。チームは山川が打点を挙げた試合で、まだ敗れていない。「チャンスで回ってきた時に打てれば」と役割を心得ている。
3、4月の月間最優秀選手(MVP)に輝いた柳田は「自分が塁に出たときは後ろの打者がかえしてくれる。すごくいい打線」と実感を込める。打点と本塁打で昨季2冠の近藤は、打率が3割2分5厘でリーグ首位。さらに調子を上げていく気配がある。
若手の活躍も目立つ。開幕前に支配下選手契約をつかんだ24歳の川村は、4月下旬からスタメンでの出場機会を増やし、打率3割3分3厘と好調を維持。ウエスタン・リーグで4年連続本塁打王のタイトルを取りながら、1軍に定着できずにいたリチャードも成長をうかがわせる。小久保監督は「いいものを見せてくれている」と評価。新旧が融合した打線の力で、スタートダッシュに成功した。














