アジア圏の理容師が技術を競う「2024台湾カップ」が4月13日、台湾台北市の台北世界貿易センタービルで開催され、苫小牧市緑町で理容室「JENUSE(ジュネス)」を営む田中穣さん(42)が「ロースキンフェード」部門で優勝に輝いた。田中さんは「年齢的に最後のつもりで出場した。結果を出せて大きな自信になった」と喜びをかみしめている。
同カップは台湾理髪美髪工会連合会主催。田中さんは昨年9月の全国理容競技大会で苫小牧勢初の優勝を果たし、同カップへの推薦を得た。国外大会出場は初めてで、使い慣れたはさみとドライヤー、マネキンやスタンドなど道具一式をキャリーバッグに詰め込み、単身現地入りした。
耳元近くから短く刈り上げていく「ロースキンフェード」部門には6人が臨み、外国選手の他、10月にパリで開催される世界大会の日本代表選手とも争うことになった。競技は35分間。
田中さんは現代的な格好良さと男らしさを兼ね備えたスタイルを目指した。耳元近くは短く刈り込み、トップに向かって淡いグラデーションを付けながら、髪を多めに残した部分はなびかせる感じに整えた。染髪や髪とひげのバランスにも一工夫を加え、審査員から「こうしたデザインは思い付かなかった」と称賛の言葉を掛けられたという。
苫小牧出身で、2002年から市内の理容室で働き、09年に店を構えた。「お客さまにも喜んでもらえた。この仕事を続けてきて、本当によかった」と笑顔を見せる。
それでもまだ「これでいいのか」と勉強に励む毎日。北海道理容生活衛生同業組合の苫小牧支部と日胆地区の各青年部長を引き受け、業界の振興にも力を入れる。国内外の大会で高い技術を示すことで「理容師になりたいと思う人が増えたら」と力を込めた。
















