街中にごみ山積み? パリ五輪―収集業者、ストの可能性

街中にごみ山積み? パリ五輪―収集業者、ストの可能性
フランス政府の年金改革に反対するストライキで、ごみが山積みされる街角=2023年3月、パリ(AFP時事)

 【パリ時事】今夏のパリ五輪で新たな不安が生じている。フランスの大手労働組合は2日、ごみ収集業者が待遇改善を求めてストライキを行う可能性があると発表した。決行した場合、7月26日に開会式が行われ、8月11日まで開催される五輪を直撃する可能性もある。

 スト決行となれば家庭や飲食店、企業などから出るごみが回収されない事態になりかねない。さらに五輪会場のごみ処理に影響が出れば、大会運営にも支障を来すだろう。

 労働組合の関係者はAFP通信に対し、「1500万人の観光客が訪れる見込みで、私たちの仕事は大変なものになる」と語った。月額400ユーロ(約6万8000円)の追加手当と1900ユーロ(約32万円)のボーナスを求めている。

 実際、昨年には収集業者のストが起き、パリ市内で未回収ごみが1万トンを超えた。区によって回収方法が異なるため全域ではなかったものの、路上にごみが山積みになる光景が何カ所も見られた。

 今夏のパリは例年以上に暑くなると予想されている。街の景観が失われる恐れはもちろん、悪臭問題にも悩まされるかもしれない。

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