春季北海道高校野球大会室蘭支部予選第6日は14日、好天の下、とましんスタジアム=苫小牧市=で準決勝2試合が行われた。駒大苫小牧が4―2で苫小牧東に競り勝った。苫小牧工業は6―5で鵡川に延長十回タイブレークのサヨナラ勝ちを収めた。
▽準決勝
駒大苫小牧
001030000―4
000001001―2
苫小牧東
(駒)大原、辻―小池
(苫)堀、石川、原―竹田
🉂酒巻(駒)神田(苫)
堅実な試合運びで駒大苫が勝利をつかんだ。三回1死三塁で沼島が三塁方向にスクイズして先制。五回にも茶木の適時打などで3点を追加。大原、辻の投手陣も苫東打線を2点に抑えた。苫東は六、九回に1点ずつ返したものの、あと一歩及ばなかった。
鵡 川
1001210000 ―5
0000013011x―6
苫小牧工業
(延長十回タイブレーク)
(鵡)今富、住友、今富―佐藤
(苫)岡田、大島―渡邊
🉁大森(鵡)
🉂阿蘇(鵡)泉田、桑村(苫)
昨秋の雪辱を果たした苫工が決勝に駒を進めた。苫工は1点を追う九回に敵失で同点。延長十回には無死二、三塁に詰め、佐藤のスクイズで接戦に終止符を打った。六回から継投の大島が5回1失点に抑えた。鵡川は中盤までに5点差に広げる展開も守り切れなかった。
―苫東、守備強化に課題
駒大苫に2点差で敗れた苫東の前川監督は「冷静さがなくミスが続き、踏ん張り切れなかった。精神的なタフさが欲しい」と失策絡みで失点した中盤までの展開を悔やんだ。継投の堀、石川、原を「我慢強く投げてくれた」と評価。守備強化を喫緊の課題に挙げ、「冬は『私立に勝つ野球』を掲げて練習に取り組んできた。差は縮まっているが自滅で負けてしまった。悔しさをどれだけ意識していけるかが鍵になる」と言う。今大会3試合で6安打4打点と打線をけん引した神田は出塁を最優先で考え、結果につなげた。投手陣の力投を野手として支えることも重視し、「守備を詰めていけば、この投手陣だと全道に行ける」と夏の支部予選へ闘志を高めていた。
―苫工、昨秋の雪辱果たす
苫工がタイブレーク延長十回の後攻で劇的なサヨナラ勝ち。昨秋の支部予選ブロック3回戦では同様の試合展開で延長にもつれ後攻の鵡川に惜敗した。平山監督は「力の差はそれだけない、ということです」とかみしめるように話した。最大5点差を追った。監督は試合中盤に転機が訪れるとメンバーを鼓舞。六回から長短打で追い上げ、九回は敵失で同点に。延長十回を守り切った後の攻撃は暴投で無死二、三塁とし、佐藤が鵡川・今富の変化球にバット先を合わせるスクイズを決めた。佐藤はサインが出ることは予想していたそうで、「決めるぞ、の気持ちだけでした」と語った。「去年の秋の悔しさを晴らすことができた」と決勝へ気合を入れ直していた。



















