帰ってきた黒後 五輪切符へ、起爆剤になれるか バレーボール

帰ってきた黒後 五輪切符へ、起爆剤になれるか バレーボール
練習するバレーボール女子日本代表の黒後愛=4月5日、東京都北区

 バレーボール女子日本代表に、頼もしい選手が帰ってきた。東京五輪で主軸を担い、3季ぶりに代表に復帰した黒後愛(埼玉上尾)。「ほぼ難しいと思っていた。チャンスをいただけてうれしい」。パリ五輪の出場権獲得に向けて重要なネーションズリーグ(NL)で、日本の起爆剤になれるか。

 1次リーグ敗退に終わった東京五輪後、「心と体のギャップみたいなものが少しずつ生まれてきた」。Vリーグの2021~22年シーズンを休養。その後は徐々にコンディションを取り戻し、東レから昨年移籍した埼玉上尾で先発に定着。活躍が真鍋政義監督の目に留まった。代表招集の打診に「即答で『行きます』と言った」。

 東京五輪と同様に、セッター対角での起用が想定される。守備力が持ち味の林琴奈(JT)の定位置で、攻撃的なオプションの役割が求められそうだ。真鍋監督は「東京五輪の経験値は素晴らしいものがある。黒後がどれだけやれるのか試したい」。180センチのアタッカーには、ブロックでも期待を込める。

 昨秋、東京で開催されたパリ五輪予選最終戦のブラジル戦は会場で観戦。惜敗して五輪切符がお預けとなる場面を目の当たりにし、「そこまでの過程が浮かんできて、感極まる部分はあった。勝てない悔しさは、(コート上の選手たちに)近い気持ちを感じられたのかなと思う」。

 6月中旬のNL1次リーグ終了時の世界ランキングで、パリ五輪出場の可否が決まる。久々の国際舞台。「五輪の切符獲得ができるよう精いっぱい頑張っていきたい」と経験豊富な25歳は、チームへの貢献を誓った。

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