JR北海道の綿貫泰之社長は15日の定例記者会見で、札幌駅のリニューアル計画を発表した。1988年の高架化から35年以上経過し、設備の老朽化が進んでいるため、商業施設を拡大するなど駅全体を改良・更新する。今年度から一部工事に着手し、2028年度末に完成する予定。綿貫社長は「明るく、利用しやすい札幌駅にしたい」としている。
現在実施している新幹線工事に伴う改修を契機に、インバウンド(訪日客)需要の回復への対応、さらには新幹線札幌延伸を見据えた「北海道の新たな玄関口」としてふさわしい駅を目指す。
リニューアルは(1)老朽化している設備の更新(2)駅北側の外観改良(3)改札内トイレの改良(4)駅機能の再配置やエキナカ商業施設の拡大―の4本を柱に進める。
駅北側の外観改良は今年度から工事に着手。駅を訪れる人(ヒト)の時間(トキ)を憩える(ヒトトキ)空間となるよう、デザインコンセプトに「サツエキ×ヒトトキ」を掲げた。多くのガラス面を採用して、広場を眺められる明るいホーム空間にする。工事は27年度末に完了の予定。
改札内トイレの改良も今年度から着手。利用しやすく、明るい清潔なトイレに改修する。男性トイレにパウダーコーナーを新設するほか、女性トイレは同コーナーを拡大。子供用トイレも新たに整備する。今年度末の完了を予定している。
商業施設のリニューアルは27年度に工事に着手し、28年度末に完了させる。新幹線札幌延伸に向けて拡張される改札口南側に、飲食店や土産物店などを集積させた新たな商業ゾーン(店舗面積は18年度比で約2倍)を設ける。北海道の魅力を発信するエキナカ商業施設にリニューアルし、駅や地域のにぎわいを創出する。全体の事業費については「現在中身を詰めており、精査中」(綿貫社長)とした。
また、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が、新幹線札幌延伸工事が数年単位で遅れることを明らかにしたことについては「引き続き札幌駅周辺の再開発事業を、新幹線のスケジュールによらずに着実に進めていく」との姿勢を示した。



















