高齢者は若い人に比べ、足首を素早く動かす能力(運動速度)が26%低かったが男女差はなかったと、大阪公立大大学院などの研究グループが発表した。
自力歩行には足首を動かす筋力が重要で、歩く速さには足首の運動速度が関係すると言われている。研究グループは、健康な男女521人(女性63%)を(1)18~39歳(2)40~64歳(3)65~74歳(4)75歳以上_の4グループに分け、男女別に足首の筋力と運動速度を比較した。
その結果、筋力と運動速度は高齢になるほど低下し、運動速度は(1)と比べて(4)で26%低かった。また、筋力には男女差が見られたが、運動速度の男女差は1%未満だった。
さらに詳しく解析したところ、筋力が運動速度の低下に及ぼす影響は小さいことが分かった。研究グループは「高齢者の歩行訓練やリハビリのプログラムでは、足首の筋力と運動速度を分けて考えるべきである」と指摘している。
(メディカルトリビューン=時事)














