セナ超え懸かる現役王者 自動車F1 フェルスタッペン 天才故人をしのぶ

セナ超え懸かる現役王者 自動車F1 フェルスタッペン 天才故人をしのぶ
銅像の前で故アイルトン・セナを追悼するルイス・ハミルトン(右から2人目)らの現役F1ドライバー。手前は元F1ドライバーのセバスチャン・フェテル=16日、イタリアのイモラ・サーキット

 【イモラ(イタリア)時事】不世出のF1ドライバー、アイルトン・セナ(ブラジル)がこの世を去ってから30年。1994年5月1日の決勝レースで事故死したサンマリノ・グランプリ(GP)の舞台となったイモラ・サーキット(イタリア)では17~19日、今季第7戦エミリア・ロマーニャGPが開催された。角田裕毅(RB)らの現役ドライバーは、追悼イベントに参加するなどして「音速の貴公子」とも呼ばれた天才をしのんだ。

 公式予選では現王者、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が開幕から7戦連続、昨季最終戦から8戦連続となる通算39度目のポールポジション(PP)を獲得。88~89年にセナ(当時マクラーレン)が記録した8戦連続と、93年にウィリアムズのアラン・プロスト(フランス)がマークした開幕から7戦連続のF1最多PP記録に並んだ。

 フェルスタッペンは「彼がこのサーキットで亡くなって30年。もちろん、ここでポールを取れてうれしい。ある意味、彼をしのべた」と感慨を込めた。26歳のフェルスタッペンの父、ヨスは94年にベネトンからF1デビュー。天才の思い出は、映像などを通して折に触れて父子の間で継承されているのかもしれない。

 「彼はとてつもないF1ドライバーで、特に予選ラップはすごかった。だから自分にとってもチームにとっても最高の一日。ものすごく幸せだ」。総合優勝回数で昨季、セナの3度に並んだ現王者は、レジェンドを心から敬った。

 レースではポール・トゥ・ウィンで通算59勝目を挙げたフェルスタッペン。次戦モナコGPでは、まず25日の予選で二つの単独最多PP記録の樹立に挑む。

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