堂々の巨体、膨らむ自信 湘南乃海「これだ」

堂々の巨体、膨らむ自信 湘南乃海「これだ」

 小学校を卒業する頃、既に190センチほどあったという恵まれた体格。中卒たたき上げの湘南乃海は「自分の体を生かしたい」との思いから高田川部屋の門をたたいた。優勝争いの先頭に立った26歳。周囲の想像を超えた快進撃だ。

 左の相四つの宝富士との2敗対決。37歳のベテランに右の上手を取らせず、抱えた右から思い切り良く振って転がした。「集中して対応できてよかった」。役力士の休場が相次いだ中、大混戦となった終盤戦。「自分がこれだ、と思っていることをやれている」と納得する。

 幼少期に野球で鍛えた体は今、194センチ、190キロ。大器として期待されながら幕下で足踏みし、十両昇進まで初土俵から約9年を費やした。すり足などの基礎を重視し、地道な鍛錬を重ねてきた。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)は「自分から(前に)出ていく力がつけば、上位でも通用する」。急成長のただ中にある。

 12日目は関脇阿炎との一番が組まれ、今場所で初めて役力士に挑む。にわかに注目を集める存在になり、「メールとかも増えてきた」という。訪れた力試しの絶好機に「一日一番で変わらない。集中して頑張る」。殻を破ろうと意気込んでいる。

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