苫小牧市サンガーデン(末広町)で、10~15年に一度しか咲かないとされるソテツの雄花が開花した。黄色みがかった長細い円柱状の花と強い芳香が特徴的で、南国の雰囲気が漂う。35年前の開館以来初めての開花といい、職員らを驚かせている。
ソテツは裸子植物のソテツ目に属する常緑樹。サンガーデンによると円柱状の雄花に対し、雌花は密生したドーム状の花を咲かせるが開花しないと雄株か雌株かの判別は難しい。緑化相談員の黒崎暁子さん(44)は「奄美諸島や九州の海岸などに多く生息しているが関東以北で雄株は少なく、雄花(の開花)は珍しい」と語る。
サンガーデンでは、1988年11月の開館当初から2階の温室に植えられており、樹齢35年ほど。高さ約1メートル、幹の直径約20センチで花は長さ40センチほどあるが、まだ成長段階で「長いものだと野球のバットほどの長さになる」と言う。
口コミで開花を知ってすぐに駆け付けた汐見町の自営業田中和幸さん(42)、翼さん(同)夫妻は「ソテツの花を見たのは初めて」「すごく面白い形」と笑顔を見せ、しげしげと観察していた。
1週間前に開花を確認したサンガーデン職員の御家瀬(みかせ)麻衣さん(43)は「咲き初めは、茶わんのご飯をひっくり返したような形だったが徐々に細長く伸びてパイナップルのようになった。今月いっぱいは楽しめそう」と話している。
















