大坂、錦織が2回戦へ 望月、ダニエルは敗退 全仏テニス 錦織、4時間超の激闘制す

女子シングルス1回戦でプレーする大坂なおみ=26日、パリ(AFP時事)

 【パリ時事】テニスの四大大会第2戦、全仏オープンは26日、パリのローランギャロスで開幕し、女子シングルス1回戦で元世界ランキング1位の大坂なおみ(フリー)は、ルチア・ブロンゼッティ(イタリア)を6―1、4―6、7―5で下し、2回戦に進んだ。大坂の四大大会での白星は2022年1月の全豪オープン以来。

 元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)はガブリエル・ディアロ(カナダ)に7―5、7―6、3―6、1―6、7―5で競り勝ち、2回戦に進んだ。錦織の四大大会の出場、勝利はともに2021年全米オープン以来。

 予選を勝ち上がった20歳の望月慎太郎(木下グループ)は、第8シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)に6―4、3―6、6―3、0―6、3―6で敗れた。四大大会の優勝経験者同士の対戦はスタン・バブリンカ(スイス)がアンディ・マリー(英国)にストレート勝ちした。

 男子シングルス1回戦で、ダニエル太郎(エイブル)は、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に2―6、7―6、3―6、5―7で敗れた。

 最後のポイントが入ると、錦織の表情が少しだけ緩んだ。4時間22分の激闘を制して、四大大会では2021年全米オープン以来の勝利。「最後は気持ちで戦い抜いたのかなと思う」と振り返った。

 2セットを先取したものの、第3セット以降はディアロが思い切った攻めに転じて追い付かれた。第5セットもいきなりブレークを許す苦しい展開。それでもリターンを工夫しながらすぐにブレークバックして流れを取り戻した。

 その後も技術と経験を生かし、左右に打ち分けて相手を揺さぶり、タイミングを見ては思い切って前にも出た。「大事なところで攻めるように心掛けた」とうなずいた。

 相次ぐけがを乗り越え、四大大会に戻ってきた。22年1月に股関節を手術。昨年6月に一度は実戦に復帰したが、今度は左膝を痛めた。今年3月のマイアミ・オープンに出場後、また故障離脱。その後は実戦を経ずに全仏を迎えていた。この日も第5セット開始前にメディカルタイムアウトを取り、腰の治療を受けるなど、決して万全ではない中でも初戦を突破した。

 今後に向けて確かな手応えもつかんだ。「きょうは悪いながらもそんなにミスをする感覚はなかった。それが一番いい」。復活に向けての大きな一歩となった。

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