正常だがやや高めの血圧であっても、脳・心血管疾患のリスクは約2倍になることが分かったと、国立国際医療研究センターなどの研究グループが発表した。
脳・心血管疾患には高血圧が関係する。しかし、健康診断などで血圧が高めと指摘されても、放置している人は少なくない。
研究グループは、2010~11年度に定期健診を受診し高血圧の治療歴がない就労者8万1876人(20~64歳)のデータを解析。血圧で(1)正常(2)正常高値(3)高値(4)1度高血圧(5)2度高血圧(6)3度高血圧―に分け、最長9年間追跡し、脳・心血管疾患リスクを比較した。
334人が脳・心血管疾患を発症。解析の結果、(1)と比べて(2)は発症リスクが約2倍で、リスクは血圧が高いほど上昇した。特に、(2)~(4)の人で血圧が脳・心血管疾患の発症に及ぼす影響が大きかった。
(メディカルトリビューン=時事)














