環境省支笏洞爺国立公園管理事務所(千歳市支笏湖温泉)は29日、苫小牧市と千歳市にまたがる樽前山(1041メートル)に本来は生息していない高山植物コマクサの除去作業を行った。職員や支笏湖のパークボランティアら計14人が園芸用スコップとビニール袋を手に外輪山まで登り、約6時間かけて東山ピーク周辺のコマクサを取り除いた。
外来種のコマクサは、タルマイソウ(イワブクロ)など樽前山本来の植生に影響するため毎年、除去作業を実施している。職員らは他の高山植物を傷めないよう急な斜面をはうなどし、コマクサの白っぽい緑色の葉を探した。見つけると、スコップで根元までしっかり掘り進めた後、引き抜いた。すでに淡い赤色の花を咲かせたものもあり、「コマクサに罪はないのにね」と複雑な表情の参加者もいた。
同事務所の担当者は「除去を続けてきた場所からはなくなりつつある」とする一方、新たな群落も見つかっており、「6月中旬にも作業を行う」としている。
同事務所によると、23年度は3回の作業で計3942株を除去。今回は、やはり花が咲く前に実施した昨年1回目の800株と同じか、それ以上になる見込み。今年の樽前山は東山コースの登山道改修のため登山の自粛が求められており、作業は通行止めの市道の利用許可を申請した上で行った。



















