水揚げ日本一を誇る苫小牧産ホッキ貝の2023年度漁(漁期は7月~翌年4月)は、水揚げ量が前年度比6.4%減の778トン、水揚げ高が0.5%増の約3億9500万円だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で取引価格が低迷した苦境を乗り越え、1キロ当たりの平均単価は507円と、2017年度以来6年ぶりに500円台に回復した。
苫小牧漁業協同組合のまとめで、金額は税抜き。
平均単価は3年連続プラスで、前年度比38円高。内訳は、夏ホッキ(7~11月)が平均583円で74円高、冬ホッキ(12~翌年4月)が同450円で15円高。コロナ禍では主に関東圏の飲食店需要が減退し、20年度に平均単価386円と低迷したが、V字回復を果たした。
23年度は他魚介類の漁との兼ね合いで、漁業者の一部がホッキ漁を休んだ時期もあって数量は減ったが、全体の金額は前年度実績を上回った。地産地消の推進やブランド力の強化などが実を結んでおり、同漁協は「仲買人がブランドを意識した高値で買い支えてくれ、地元スーパーも『苫小牧産』として売る努力をしている。ホッキに関わる皆さまのおかげで、ホッキの価格が上がってきた」と感謝する。
最近ではさらに輸出に有利となる円安が進み、海外向けの引き合いが強まっていることも大きい。同漁協は21年に水産エコラベルの国際認証「マリン・エコ・ラベル(MEL)」を、ホッキの流通加工、生産(漁業)の各部門で取得。さらに徹底した資源管理の一環で、道内は規則上長さ7・5センチ以上で漁獲するところ、苫小牧は9センチ以上に成長したものに限っているため、国際基準を満たした大ぶりの苫小牧産ホッキがアジア圏に流通している。
ホッキは産卵期の5、6月は休漁期で、7月から24年度漁が始まる。漁獲目標は今後定めるが、同漁協は「前浜のホッキ資源は順調に増えて安定しており、最低でも800トンを上回れば」と期待。23年度から独自に実施している貝毒の毎週検査も継続し、安全・安心なホッキの出荷につなげる構えで、「地元の自慢になる食材を皆さまに味わってもらえるよう、年間通しておいしいホッキを安定して届ける」と意気込む。



















