鈴木直道知事の付属機関、北海道総合開発委員会(委員長・寶金清博北大総長)は3日、札幌市内で会合を開き、道の新たな「北海道総合計画」(2024年度からおおむね10年間)の最終案をまとめた。今月中に知事に答申され、道では道議会での議論を経て、7月以降の今夏に正式に策定する方針だ。
新たな総合計画は、現行計画(16~25年度)に代わるもので、不安定な国際情勢や社会・経済の大きな変化を踏まえ前倒しして策定。向こう10年間の道政の新たな指針となる。
最終案は、子どもを含む道民を対象に実施したパブリックコメント(4月10日~5月9日、意見数720件)の意見などを反映させて、4月の「案」から微修正してまとめた。
新計画の「めざす姿」には「北海道の力が日本そして世界を変えていく 一人ひとりが豊かで安心して住み続けられる地域を創る」を掲げた。
政策展開の基本方向としては、(1)潜在力発揮による成長(2)誰もが可能性を発揮できる社会と安全・安心なくらし(3)各地域の持続的な発展―の3本を柱に据えた。
(1)では、鈴木道政の看板政策「ゼロカーボン北海道」を着実に推進。再生可能エネルギーを活用した産業振興とエネルギーの安定供給に挑む。また、データセンターやデジタル関連企業を集積。ラピダス(東京)の千歳市進出を起爆剤に、半導体関連産業を振興。北海道から世界を目指すスタートアップ(新興企業)の創出・集積も図る。この他、魅力ある道産食品の輸出拡大に挑むほか、世界トップクラスの観光コンテンツの確立を目指す。
(2)では、地域全体で子どもを見守り育てる社会の構築などを目指し、(3)では大規模自然災害に対する脆弱(ぜいじゃく)性の克服や防災体制の確立、多文化共生社会の実現も盛り込んだ。
最終案ではこの他、政策による目標値(10年後)、中間目標値(5年後)も掲げた。地域おこし協力隊員数、温室効果ガス実質排出量、半導体関連企業の出荷額、保育所入所待機児童数など計108の指標を設定した。
道では今夏に新計画を策定以降、14振興局管内で地域説明会、道内各地の高校などでディスカッションを開くなどして、計画の浸透・普及を図る構えだ。
















