苫小牧アイヌ協会(作田悟会長)は9日、アイヌ民族の遺骨3体が保管されている苫小牧市美術博物館の前で神に祈りをささげる「カムイノミ」と先祖供養の「シンヌラッパ」を行った。
同館との共催で、2017年から実施。この日は苫小牧アイヌ文化保存会や鵡川アイヌ文化伝承保存会のメンバーら約70人が参加した。
同館前の芝生広場に大地や山、海など七つの神を模したイナウ(御幣)を並べ、伝統衣装に身を包んだ参加者が特設のいろりを囲んだ。
厳粛な雰囲気の中、祭司の作田会長がアイヌの言葉で祝詞を奏上。祭具で酒をささげるなど伝統にのっとった所作で行われ、イナウ前にサケの料理や果物、菓子も供えた。
儀式後はおはらいや豊作の祝い、子守歌などの意味を持ったリムセ(舞踊)が次々に披露された。苫小牧青翔中3年生笹島匠翔さん(15)は「教科書で学んだアイヌ文化とは違った印象で、とても親しみやすかった」と振り返った。
作田会長は「先祖に感謝し、これからも社会が平穏であるように見守ってほしいと祈った」と話した。
















