トヨタ、王座奪還なるか ルマン24時間 今年も激戦必至 自動車

トヨタ、王座奪還なるか ルマン24時間 今年も激戦必至 自動車
ルマン24時間のテストデーに臨んだトヨタ7号車=9日、フランス・ルマンのサルテ・サーキット(TOYOTA GAZOO Racing提供)

 世界三大自動車レースの一つ、ルマン24時間はフランス・ルマンのサルテ・サーキットで15~16日に決勝が行われる。2024年世界耐久選手権(WEC)第4戦を兼ねる第92回大会にトヨタはGR010ハイブリッド2台で参戦。昨年は8号車の平川亮組の2位が最高で、7号車の小林可夢偉組はリタイアに終わった。総合優勝はフェラーリ51号車に奪われ、18年から続いていたトヨタ勢の連覇は5でストップ。通算6勝目を懸けて王座奪還を目指す。

 今季のWECでトヨタ勢は総じて苦戦気味。戦力接近を目的に、最低重量や最高出力がメーカーごとに増減される「性能調整」が響いている。7号車のドライバーを兼務する小林チーム代表は1年間の準備を踏まえ、「ルマンで新たな勝利を勝ち取るためには、チームスピリットと経験、努力の全てが必要だが、われわれは全員がそれを成し遂げるための決意を固めている」と、並々ならぬ思いで大舞台に臨む。

 昨年のWEC最高峰クラスには、フェラーリやポルシェといった有名メーカーが加わり、今年はBMWなども参戦。ルマンにはトヨタの2台を含む23台がエントリーし、頂点へのハードルは一層上がった。

 22年に8号車の一員としてルマン初制覇を経験した平川は、「再び表彰台に上りたいのは当然だが、それが容易ではないことも分かっている。今年のハイパーカーの戦いはし烈。結果を出すためにベストを尽くすだけ」とコメント。

 戦前の見立てではポルシェが優位だが、24時間を走破できる信頼性には自信があるトヨタ。決勝でのペースがカギを握る。

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