道内で食品スーパーなどを運営する生活協同組合コープさっぽろ(札幌)が、苫小牧市内の2店舗を10月に閉店させることが14日までに分かった。不採算店舗の整理が理由で、ときわ店(ときわ町)と桜木店(桜木町)が対象。同じ道道沿いで、両店の中間に位置するパセオ川沿店(川沿町)に利用を集約したい考えだが、買い物客には困惑が広がっている。
同組合は近年、運営体制の見直しで店舗の新設や移転、不採算店舗の閉鎖を進めている。広報部によると、両店は数年前から赤字経営が続く。同組合の独自調査で客の約8割が車で来店していることが分かり、「利用者への影響は少ない」と判断。これまで市内で5店舗を運営してきたが、秋ごろにオープン予定のぬまのはた店(北栄町)も交え、再編を促す。
ときわ店は、志賀綜合食料品店(室蘭)から営業譲渡を受けた「バルスときわ店」を一部改装。2009年に開業した店舗面積1940平方メートルの中規模店だ。桜木店は06年に旧道央市民生協から引き継ぎ、同1120平方メートル。それぞれ生鮮食料品を中心に生活雑貨も扱い、地域住民の買い物需要に応えてきた。
広報部は、閉店は高齢者が多い地域の実情も踏まえ「店舗責任者とも協議した上で決定した」とする。
従業員の10月以降の雇用については未定だが、パセオ川沿店やぬまのはた店で受け入れることも検討している。
閉店日は7月の理事会で決定。時期、場所は未定だが地域住民や組合員への説明会を予定している。担当者は「閉店の理由や経緯について話す。ご理解を頂けるように説明したい」としている。
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同組合はパセオ川沿店への利用客誘導を目指すが閉店する2店舗とそれぞれ2キロ以上離れ、特に車を持たない地域住民への影響が懸念される。
桜木店の近くに住む豊川町の高橋尚子さん(72)は車を持たず、ほぼ毎日歩いて来店。「川沿店にはバスで行くことになるが、往復で運賃が200円かかる。商品自体は信頼しているが、冬場は寒い中でバスを待つことになるし、(来店頻度は周囲の店と)半々になると思う」とため息を漏らした。
週1、2回のペースで桜木店に足を運ぶ豊川町の川山博久さん(78)は「(閉店は)ショック。ここがなくなったらこれからの買い物はどうしようか」と戸惑い、パセオ川沿店には「足が悪いので行けないと思う」と肩を落とした。
ときわ店をよく利用するという澄川町の会社員伊藤弘子さん(53)も「車はあるがちょっとした買い物をするのに便利だった」と閉店を残念がる。
同店の近くに友人がいるという無職男性(80)は「高齢化が進み、車を手放した人は多く、閉店の知らせに皆困っている」と訴えた。



















