苫小牧市三光町の自転車用道路を自転車で走行中の中学3年の男子生徒(15)が12日夜、置かれていた鉄製ごみステーションの角とみられる突起部分で、左ふくらはぎを約15センチ切る大けがを負った。事態を重く見た市は同ステーションを近くの事業所敷地内に移動させるとともに17日、国のモデル事業で整備した自転車用道路全6路線に同様のごみステーションの設置がないか、緊急調査に乗り出した。
男子生徒の家族などによると、12日午後9時50分ごろ、母親のスマホに電話があり、「助けて」「痛い」―と生徒の悲痛な声が聞こえたという。生徒は塾から帰る途中で、両親がすぐに車で駆け付けた。
現場は、道道苫小牧環状線沿いの自転車用道路で、市道明野西1条通との交差点から西に約500メートルの地点。道路は薄暗く、生徒はライトを点灯し、友人の後ろを走行していた。通り慣れた道でごみステーションも目に入ったが、ふたの突起に気付かず接触し、激痛に襲われ倒れ込んだ。通り掛かった非番の消防隊員がタオルで止血などの応急処置をし、その後、救急車で搬送されたが、10針以上を縫う大けがとなった。
接触したごみステーションは縦90センチ、横160センチ、高さ120センチほどの鉄製。幅員約2メートルの自転車用道路のほぼ半分を占有していた。地域住民によると、民間事業所が道路管理者の許可を得て設置し、10年以上はたつという。
市環境衛生部ゼロごみ推進課は、これまでに自転車用道路上のごみステーションに関わる事故は確認されていないとしているが、緊急調査で危険と認められれば民間の所有でも移動を求めるなど安全対策を講じる構え。同部の鈴木正毅次長は「市には市民の安全、安心な暮らしを守る責務がある。早急に点検を進めたい」と話した。
市都市建設部によると、自転車用道路は自転車と歩行者の通行帯を分けて、接触事故の防止を狙った道路。国土交通省などの自転車走行環境整備モデル事業に苫小牧市が選定され、2009年から4年かけて整備。▽柳町に面した国道36号沿い(約2・2キロ)▽新明町沿いの道道苫小牧環状線(同)▽市道明野西1条通(約1・6キロ)▽同西1中通(同)▽同西2条通(同)▽同双葉大通線(約2・3キロ)―の全6路線で、青の塗装を施している。道路上の設置物は道路管理者の許可が必要で、ごみステーションの管理責任は原則所有者にある。





















