エネルギー業の出光興産(東京)、産業ガス供給エア・ウォーター(大阪府)、鹿島建設(東京)の大手3社は18日、バイオディーゼル燃料を混ぜた軽油を、鹿島の道内工事現場で使用すると発表した。出光興産北海道製油所(苫小牧市真砂町)の軽油と、コンビニエンスストアのセイコーマートから回収した使用済み植物油を原料にしたバイオ燃料で、二酸化炭素(CO2)排出量を5%削減できる見込みだ。
バイオ燃料は、廃食油や獣脂、植物油など生物資源を原材料とした液体燃料の総称。今回は軽油にバイオ燃料を最大5%混合した「B5軽油」で、軽油と同じように使用できる。
道製油所の軽油と、セコマの店内調理「HOT CHEF(ホットシェフ)」から回収した植物油で製造したバイオ燃料を原料に、エア・ウォーターのグループ会社、エア・ウォーター・ライフソリューション(札幌市)石狩工場で混ぜて製造した。
厳格な法定規格をクリアして商品化したもので、道製油所で製品の品質を分析。「出光バイオディーゼル5(ファイブ)」として、鹿島の建設現場で使う建設機械や発電機向けの燃料として供給する。価格は非公表。
鹿島建設によると、当面は道央地区での使用を想定。同地区では2023年度、約20カ所の建設現場で軽油1600キロリットルを消費しており、最大でこの分を置き換えるという。
同社は30年度までにCO2を42%削減する方針。CO2排出量の約7割が建設機械の燃料由来のため、将来は全国の現場で使う燃料の65%をバイオ燃料に転換する方針だ。
同社は「現場のバイオ燃料に対する理解を醸成するまたとない機会」と強調し、「どの現場でどのぐらい使うか調整中。初年度はスモールスタートかもしれないが、鹿島全体にとって大きな一歩」と話す。
エア・ウォーターのエネルギーソリューショングループエネルギーユニット北海道事業部も「北海道で低炭素エネルギーであるバイオディーゼルの地産地消、SDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献できる」と3社連携の効果を強調する。
出光興産の販売部企画課は「出光バイオディーゼル5は、軽油の強制規格をクリアしている国が認める唯一の軽油代替燃料。未来の燃料ではない、まさに一歩先のエネルギー」と今後の普及拡大をアピールしている。
















