第106回全国高校野球選手権大会南・北海道大会室蘭支部予選第3日は24日午前、小雨が降りしきるとましんスタジアム=苫小牧市=で続開し、第1試合のCブロック1回戦は浦河が9―2の七回コールドで室蘭東翔を下した。第2日の23日までに各ブロック1回戦の4試合が行われ、苫小牧南、室蘭栄、苫小牧中央、北海道栄が2回戦へ勝ち進んだ。
Bブロックの苫小牧南は5―2で室蘭清水丘をかわし、室蘭栄は9―0の七回コールドで登別青嶺に大勝した。Aブロックでは、苫小牧中央が8―1の七回コールドで静内を突き放した。
(23日)
【Bブロック】
▽1回戦
室蘭清水丘
011000000―2
10103000X―5
苫小牧南
(室)高橋―五十嵐
(苫)上原―小田島
🉁児玉(室)干上(苫)
🉂澤田(苫)
苫南が五回に突き放した。同点から成田が中前へ勝ち越しの当たりを放ち、四球押し出しで2点を追加した。
室清水丘は中、終盤の走者得点圏の好機を生かせず。
登別青嶺
0000000―0
801000X―9
室蘭栄
(七回コールド)
(登)山下、相内―佐々木
(室)今谷、近江、佐渡、竹岡―住吉
🉁豊嶋(室)
室栄が一回に大量得点。四球と5連打、豊嶋の三塁打など打者12人の猛攻で8点を奪った。
登別青嶺は室栄の継投に散発の4安打に抑えられた。
(22日)
【Aブロック】
▽1回戦
苫小牧高専
0000000―0
210113X―8
北海道栄
(七回コールド)
(苫)佐藤翔、佐藤喜―鈴木
(北)平野、所、三橋、下山―高村
🉂松本、高村、加藤、下山、松尾(北)
道栄が着実に加点。一回は下山の適時打などで2点。五回までに適時打で差を広げ、六回も駄目押しの3点。
苫高専は継投にかわされ、4安打に抑えられた。
静 内
0010000―1
0007001―8
苫小牧中央
(七回コールド)
(静)梅津、矢野、杉本―高橋、三浦
(苫)藤原、村上―日向
🉁藤原、米田、渡邊光(苫)
🉂米田(苫)
苫中央が四回に2死から大逆転。一、三塁で風晴が同点打し、藤原が2点三塁打。四球も挟み米田、渡邊光の長打で追加した。
静内は好機にあと一本が出なかった。
―苫南 総力上げ2回戦へ
苫南が総力を上げて1回戦を突破した。一回に先制も序盤はシーソーゲーム。1点差を追った三回無死一塁で打順3番に据わる3年生三塁手の干上が右深くへ長打を放ち同点打。干上は到達した三塁を蹴り、本塁を狙って好返球に阻まれたものの、果敢なプレーがメンバーの士気を高めて後の逆転劇につなげた。
思うところあって2年時にいったん部活を離れたが、今年2月に復帰。「チームワークでプレーできるところはやっぱり楽しい」と今は実感している。次戦はシードの苫工との対決に「格上だからこそ、強気でぶつかっていきたい」と意気込む。
1年生の背番号1、上原が完投で試合をつくった。津田監督が「九回になって球が走っていた」と驚くほどのスタミナを発揮して粘り強く投げ抜いた。「練習試合では(室清水丘に)打ち込まれたから低めに投げた」と笑顔を見せた。まだ続く戦いに「自分の実力がどこまで通用するか試していきたいです」とひたむきだった。

















