苫小牧工業高等専門学校(小林幸徳校長)を含む道内の工業高等専門学校4校で24日、半導体や関連産業などへの理解を深める新規の選択科目「北海道半導体みらい論」が開講した。各校の教員による授業を収めた共通の動画を、4高専の生徒が視聴するもので、1~3年生の354人が履修。初日はオンラインで合同の開講式が行われ、苫小牧高専でも1、2年生38人が半導体の学びをスタートさせた。
「半導体みらい論」は最先端半導体の量産を目指すラピダスの千歳市進出に伴い、この分野への学生の関心を高めよう―と、4高専の教員らでつくる北海道地区4高専半導体人材育成連携推進室が中心となって計画。急拡大する人材ニーズに対応するため、特に1~3年生の低学年の半導体産業に関する認知度や理解度を上げることを目的に立ち上げた。
授業は半導体の仕組みや働き、機械や化学、建築など各分野での活用などをテーマに、全15回を予定。学生は各自都合のいいタイミングで動画を視聴し、出された課題を提出することで単位を取得できる。
この日は4高専をインターネット回線でつなぎ、合同の開講式を実施。同推進室の室長で旭川高専の篁耕司副校長が「北海道の未来を支えるのは君たち。半導体を使って何ができるのか、考えるきっかけにしてほしい」と激励した。
苫小牧高専では開講式に引き続き、1回目の授業の動画を上映。日本や世界の半導体産業の移り変わりや、本道の動きを解説した内容で、担当した旭川高専の松原英一准教授は「今や半導体なしでは、社会は成り立たない」と強調。ラピダスの進出によって本道は100年に一度の産業構造変革の好機を迎えているとして、「産業を担う人材が非常に重要」と述べた。
苫小牧高専の松田奏保副校長は「半導体の知識や関心を持った上で、専門分野での研究を深める学生が増えることは、地域で活躍できる人材育成につながる」と期待を込めた。
















