堀井氏 不出馬を表明 次期衆院選 議員辞職、離党はせず

堀井氏 不出馬を表明 次期衆院選 議員辞職、離党はせず
記者会見する堀井氏=25日午後6時ごろ

 自民党の堀井学衆院議員(比例代表道ブロック)は25日、札幌市内で記者会見し、次期衆院選に出馬しない意向を正式に表明した。堀井氏は、党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件などを理由に挙げ、「改めて国民の皆さまに深くおわびしたい。政治家として、一人の男として、人間として、けじめを付けたいという思い」と述べた。現時点での議員辞職や離党については否定した。

 堀井氏は次期衆院選の出馬を見送った理由として、▽副大臣を就任3カ月で辞任する状況に陥ったこと▽昨年3月にあった事務所秘書による横領事件で秘書が逮捕されたこと▽今回の政治資金不記載問題―を挙げ、「選挙区内の党関係者、有権者からの信用と信頼を失墜する結果になった。責任を取る必要がある」と説明。「(昨年)12月から自問自答し、次期衆院選に出馬しないに至った」と述べた。

 一方で「国難と言われる時代を乗り越えるための政策の推進にまい進したかったが、不祥事が相次ぎ、こういう結果になったことはじくじたる思い」と無念さをのぞかせる一面も。今後については鞍替えを含めて「今は考えていない」としつつ、再挑戦には「オファーがあれば」と含み。政界引退については「任期中できることに対し、全力で頑張っていきたい」などときっぱり否定し、「これまでご支援、ご協力いただいた皆さまにおわびの日々は続く」と続けた。

 堀井氏が支部長を務める党道9区(胆振、日高管内)支部は29日、定期総会を予定している。次期衆院選候補者の選出が急がれるが、支部長が候補を務めてきた中、後任の人選を含めて対応は決まっていないため、「道9区に問題が生じない形でバトンを渡していきたい」と述べるにとどめた。

 堀井氏は裏金問題で、所属する清和政策研究会(安倍派)から2196万円の還流を受けながら、収支報告書に記載していなかったことが判明。昨年12月に内閣府副大臣をわずか3カ月で辞任し、今年4月に「党の役職停止」1年の処分を受けた。苫小牧支部をはじめ一部の支部が、堀井氏の政治姿勢などを疑問視し、支部長の交代を求めていた。

地元道議は冷静な受け止め 後任候補の選定進める

堀井学氏の記者会見は自民党道9区(胆振、日高管内)支部の地元道議も同席した。支部長代行の藤沢澄雄道議は「緊急役員会で厳しい意見が出ていたことも考えると、(出馬見送りは)あり得ると心の整理はしていた」と冷静に受け止め、後任候補の選定を進める考えを示した。

 藤沢道議は「『残された任期を頑張る』と言っているので応援していく」と述べた上、批判的な声も上がっていた堀井氏の政治姿勢についても言及。SNSを中心にした活動やかつらをかぶった「二頭流」などに、「『最初はこれでいいのか』と思ったが、強い信念を持っていたので尊重した」と振り返った。

 3月に堀井氏の政治姿勢を疑問視する意見書を送り、支部長の交代を求めてきた苫小牧支部長の板谷良久道議は、堀井氏がこれまで批判や意見書に対応してこなかったことに触れつつ「早い段階でけじめを付けようとしていたことが分かった。党や他の議員に迷惑がかかると思ったのだろう」とおもんぱかった。

◇堀井氏を巡る主な動き

2023年12月14日自民党派閥の裏金事件で、内閣府副大臣を辞任

 24年1月23日堀井氏が2196万円の還流を受けていたことを地元道議に説明

   1月27日 堀井氏が記者会見し、事件について説明。議員辞職は否定

   3月4日苫小牧支部が堀井氏に政治姿勢を疑問視する意見書を提出

   3月9日堀井氏が9区関係者に裏金事件について説明する「おわび行脚」を開始

   4月4日 党の役職停止1年の処分

   4月25日 苫小牧支部が堀井氏を「応援できない」とし、新支部長選出を求める文書を9区各支部に送付

   5月19日 党9区支部が緊急の臨時役員会。堀井氏の進退議論も結論出ず

   6月25日 堀井氏が記者会見で、次期衆院選への不出馬を表明

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